こんにちは、家庭教師のカワイです!
これまで、読書感想文の本の選び方、本の読み方を伝授してきました。ここまでついてきてくれた皆さん、朗報です!実は、読書感想文の大変な部分は前の二つで終わっています!
「書く」というところからハードルを感じるかもしれませんが、簡単に書ける方法があります!では、今回は仕上げの段階である、「読書感想文の書き方」について伝授していきたいと思います!
=もくじ=
読書感想文の書き方
構成を考えよう!
さて、前回の「本の読み方」編でメモまで作ったから、それをそのまま原稿用紙に写して~、という訳にはいきません。文章の並べ方が難しくて読書感想文を書くのがニガテという人もいると思いますし、かくいう私も学生時代苦手でした。
一般的に、このような順番で構成していくのかなというテンプレートを紹介します。
導入部分
①この本と出会ったきっかけ(読む前の印象)
②あらすじ
本文
③特に印象に残ったシーンとその理由(多くても3つ程度)
※実体験・社会問題を取り上げるとよい
締め部分
④本を読み終えての印象(読む前の印象と絡めても良い)
⑤自分の学びになった事、どう影響を与えたか
⑥自分の感想
掘り下げて文字に起こしてみよう!
① この本と出会ったきっかけ(読む前の印象)
ここには、なぜこの本を選んだのかという事を書いていけばいいです。また、読む前の印象をメモしているのであれば、それを参考にして書いていきましょう。
例.「私は〇〇という本を選びました。その理由は、○○では自分が今部活動で行っている△△のスポーツがテーマになっていて、主人公がその△△に対して~…からです。」
②あらすじ
あらすじを細かく書いて文字数を稼ぐ人は多いですが、あまり有益ではないのでやめたほうがいいかなと思います。あらすじは、印象に残ったシーンを説明する為に必要なところだけで充分です!
例.「この本は、○○と××が△△を通してお互いに高めあいながら、※※を目指していく物語です。○○は~、××は~。…」
③特に印象に残ったシーンとその理由
ここが、感想文の肝となる部分です。ここについては、本を読む段階で充分メモを取って、自分と重ねて話を膨らませていれば書ける部分です。もし内容が薄くなってしまうと思ったら、もう一度印象に残ったシーンを読み返して肉付けをする必要があります。
例.「この作品について、特に印象に残った場面が3つあります。一つは○○が~~した場面です。この場面を選んだ理由は、~だからです。私が小学生の頃、~で、~でした。それを思うと私は、○○は、と考えて、そのような行動をしてしまったのではないかと思い、非常に共感しました。」
④本を読み終えての印象
印象に残ったシーンを書いた後に、この本に対する全体的な印象を述べていきましょう。このとき、読む前の印象と絡めると話を膨らませやすくて良いと思います。
例.「この本を読み始めた時は、○○が立派で、××はそれに比べて劣っているのかなと思っていましたが、読み進めていくにつれて、○○は××の精神面の支えがあって関係が成り立っていたという事を考えると、必ずしも人間関係を一面で判断することはできないのだと、考えを改めさせられました。」
⑤自分の学びになった事、どう影響を与えたか
この本を読んだ後、自分はどのように考えを改められたのか、今後その考えをどう生かしていくか、を書いていきます。物語の感想ではなく、この本を読んだ事が自分に対してどう活きていくのか、を書いていくことが、感想文において重要なポイントです!
例.「この物語を通して、私は××のような~を考えながら生きていくことの重要性を学びました。今後、私が人が困っていた時に、××のような行動をとれるような人になる必要があると感じました。~。」
まずは、書いてみよう!
いきなり清書すると、うまくいくはずがありません(途中で文字や文が抜けてしまっていたら、書き直しになりますが、それは手間がかかりすぎです)。まずは、上のような構成で文章を一回書いてみましょう。出来れば原稿用紙などの文字数がわかる紙が良いですが、白い紙でも大丈夫です。また、パソコンが使える場合は、wordなどの文書作成ソフトを用いてもいいと思います!もし書いている途中に追加したい文があれば、文を消さずに、余白に書いて矢印で挿入箇所を示しましょう。
一通り文を揃えることが出来たら、全体の文字数を確認します。もし大丈夫であれば、いよいよ清書にうつります!
清書しよう
まとめたものを書いていきます。鉛筆などで書いたものを清書として提出できるのならばいいのですが、もしペンで書いたものを提出するのであれば、先に鉛筆で書いて、そこをなぞる形で書くことをおすすめします。
文章を書く時に特に注意すべき点
文章の末尾は揃えよう
文章のおわりは「です・ます」や「だ・である」など種類がありますが、文章全体で必ず統一しましょう!ちなみに、この記事は「です・ます」調になっています。
段落の頭は一マス空けよう
小学校の頃からよく言われてきたと思いますが、原稿用紙に書いていると、意外とやりがちです。段落が変わったら一マス空ける、ということに注意して書きましょう。
まとめ
今回は読書感想文の書き方についてまとめましたが、いかがでしたか?読書感想文は、決まった構成に従って書いていけば、意外と書けるものです。今回の記事を見て頂いた人が無事読書感想文を終わらせられることを願っています。