定期テストが終わった後のお子さんは往々にして、「社会が平均点超えた!」「数学めっちゃ下がった!」、なんて一喜一憂。良くても、悪くても、テストが終わった解放感から、結局いつものようにまったく勉強をしない・・・、なんて子がほとんどですよね。確かに、中学生の定期テストの点数は、内申点に直結するとても大事なものです。しかし、本当に重要なのは、点数ではなく、テストを受けた後の勉強です!テストの結果にはお子さんの今の学習状況の弱点がギュッと詰まっています。ここでしっかり見直しすることで今後のお子さんの学習面の伸びしろが変わってきますよ。
定期テスト後にしっかり勉強するお子さんは、成果をあげやすい傾向にあります。テストの結果をもとにした勉強は効率が良いので、最短で成績UPを目指すことができます。ほとんどのお子さんがそのままにしてしまう定期テストが返ってきた後の勉強こそが周りのお子さんと差をつける絶好のチャンスなんです!
今回は定期テストの簡単にできて、成果の上がる見直し術をご紹介します!
間違えた問題を原因ごとに分析して対策する
テストで間違えてしまうことにも、いくつかの原因があります。大きく分けると以下の3個です。
①ケアレスミス
問題も、解き方も理解していたけれど、不注意によって減点されてしまったというものです。例えば、「連立方程式の文章題の途中で計算ミスをしてしまった」、「英作文の問題で、ピリオド(.)をつけ忘れてしまった」などです。多くの場合、問題を解くということになれていないお子さんに起こりやすいミスです。ある程度の内容理解をした後には、問題を解く訓練をする必要があります。なので、ケアレスミスが多いお子さんはある程度の数の問題を解いていくという勉強をしましょう。
ただ、「ケアレスミス」と「勉強不足」を捉え違えてはいけません。100点満点のテストのうち90点以上取れていない場合は単純に「勉強不足」と考えた方が賢明です。
②問題を理解できていなかった
出題者の意図をくみ取れずに答えをだして間違えてしまった場合がこれにあたります。問題を一緒に読んで教えてあげたら解けるのに、1人になった時に、全然違う解き方をしてしまうお子さんっていますよね。こういったミスが多い子に関しては国語の「読解力」をつけてあげる必要があります。問題を解く前に、「この問題では〇〇を聞かれているから、△△を使って、解いていく」というように、先にお子さんの頭で整理させてから問題を解かせるというのを癖づけていきましょう。
また、早とちりをしてしまうタイプの子に関しては、最後までしっかり問題を読ませたうえで問題を解いていく訓練も必要になってきます。
③解き方を理解できていなかった
問題で✕になってしまうケースで最も多いのがこのパターンではないでしょうか。再度解答を見たときに「あ、これなんとなく覚えてたけど、解き方が出てこなかった」なんていうのもここに入ります。このケースに関しては、その単元の勉強における要点がおさえられていないことが多いです。つまりは授業自体がまだ完璧に押さえられていないということです。これが理由でテストの点数が低い場合は、再度その分野のポイントを押さえ、予習と復習のやり方を見直す必要があります。
テスト前の計画を見直す
上記に関しては、テストの問題の間違いを見直して学習する方法ですが、それ以外の原因として結構多いのが、テスト前の計画はしっかり立てれているのに、実際にそれが実現できていないということです。つまりは、計画自体はしっかり立てれているのに、実際の勉強が全く伴っていない状況のお子さんです。
実現不可能な量の対策をしてしまっていたり、テスト週間前までの勉強において、土台作りがされておらず、テスト勉強としてやらなくてはいけない勉強がかなり多くなってしまったり、なんてお子さんは少なくないですよね。
効果的なテスト前の勉強は大きく分けて2つです。➀理解度の確認と②苦手の克服です。➀理解度の確認とは簡単に言ってしまうと、「できる分野」と「できていない分野」に分けるということです。1通りのテスト範囲を見直して、自分が勉強しなくてはいけない範囲を絞り込みます。そしてそこで、絞り込んだ内容を②苦手の克服でしっかり潰していきます。
定期テストの反省から日頃の勉強を見直そう
ほとんどのお子さんが陥っている負のスパイラルが、テスト前までは勉強せず、テストの数日前になってから、今までの内容全てをおさえようとして、テストで点数が取れないという状況です。「一夜漬け」と呼ばれる勉強方法ですね。ただ、一夜漬けの勉強は短期記憶で終わりやすく、点数も伸び悩んでしまうのが現実です。
効果的なテスト勉強をするために必要なのは、日ごろの予習と復習の習慣です。まずはその土台の勉強をしっかり見直してあげることが大切ですよ。