「いってきま~す!」…朝、大きな声で挨拶をして学校に行くのは当たり前の日常だったのにどうして?…お子さんが登校を渋り、休み始めると、「まさかうちの子、不登校?」と徐々に親の不安は高まります。
休みたいと泣かれるとどうしていいか分からず慌てたり、今日もまた休むのか、とショックを受けたりしつつ、気持ちの整理がつかないまま、何とか登校させようと叱咤激励する日々が続くのではないでしょうか。
朝は休ませたものの、お昼前には元気になり、夜は「明日は絶対に行く」というお子さんは少なくありません。
でも翌朝になるとまた「お腹が痛い」「休みたい」と泣き始めると、親としてはどうしていいか分からなくなります。
お子さんの状態は?
学校に行こうとすると、動悸がする、お腹が痛い、頭が痛い、微熱がある、だるい、下痢といった身体の症状を訴えることがあります。
また過呼吸や睡眠障害など、自律神経系にかかわる症状が見られることもあります。
休むことが決まるとだんだん元気になるため、仮病ではないかと疑いたくもなりますが、お腹が痛いのも、頭が痛いのも、だるいのも、微熱が出るのも嘘ではなく、心の状態が身体に出ている、または本当に身体の病気が潜んでいる、ということもあります。
お子さんから身体の状態について話を聞き、原因は明らかにした方が安心です。
不安な心の状態が腹痛につながっているものと思っていたら、実は胃の病気だった、ということも稀にあります。
受診をし、身体の症状の原因が病気ではないか、確認しましょう。
身体が特に悪いところがないとなれば、心のサインなのか、心の病気なのか、発達障害があるのか、といった背景になっていることをゆっくり考えていくことになります。
無理にでも登校させる?休ませる?
まずは話を聞く
不登校の理由は様々です。友達とのトラブル、嫌がらせ、いじめ、成績不振、受験、転校…といったことをお子さんが話すかもしれませんが、特定の出来事はきっかけに過ぎず、背景には色々なことが絡み合っているということがよくあります。
とにかくゆっくりお子さんの話を聞きましょう。
お子さん自身、よく分からず、とりあえず思いついたことを言ってみるようなこともありますが、問い詰めるような形にならないように気をつけましょう。
「一生懸命、話を聞いてくれた」「分かってもらえた」という感覚は何より安心感になります。
今後の対応を考える
「学校に行きたくない」という気持ちの背景が分かったったら、今度は対応について考えます。
これはこれまでの経過やお子さんの様子によって変わってきます。
これまでも身体症状を訴えて、時々休むことがあった、最近、登校を渋ることが増えていた、という経過を経て「行かない」という状況であれば、もう限界なのかもしれません。
親は突然始まった不登校のように感じるかもしれませんが、この段階でもうかなり切羽詰まっているということもあります。
激しい葛藤、不安といったことが見られ、学校を休むことについて罪悪感が高まっているようなら、休息が必要です。
登校を強く迫ることで、益々、追いつめられると、お子さんの命にかかわることになるという万が一のことも考え合わせます。
結果的に辛い状況が長引くことにならないよう、「疲れているみたいだから、心も身体も休ませてあげよう」とお休みを認め、じっくり話を聞くようにしましょう。
お子さんが低学年で、親が一緒に登校すればがんばって登校できなくもない、登校すれば「楽しかった」と言って帰ってくる、というような状況なら、励まして登校するということが有効なケースも多くあります。
激しく泣いているのに無理やり学校まで連れて行き、登校させるような時には、親の罪悪感が高まり、後ろ髪を引かれるものですが、場合によっては親がさっと居なくなった方がお子さんの諦めがつき、気持ちを切り替えられることもあります。
おわりに
欠席が1日、また1日…と増えていくと、親は否応なしに不安が高まります。どうしてこうなってしまったのか、このまま何年も引きこもることになってしまったらどうしよう、と先々の不安まで押し寄せてきます。
ですが、大事なのは、お子さんが今、どういう状況にいるのか、ということです。まずは親が落ち着けるように、学校で何かあったのか、情報交換ができていると安心です。スクールカウンセラーも利用できるとよいと思います。怒っていることを客観的に整理できれば、何をすればいいのかが見えてきます。
原因を押し付け合うのではなく、お子さんが安心して家に居られるよう、ご夫婦で話し合うことも大切です。まずは安心して家に居られるようにしてあげましょう。
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不登校のお子さんの教え方についてよくあるご質問
不登校のお子さんの教え方でよくお問い合わせいただくご質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。 その他、疑問や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。