不登校のお子さんの不安定な時期:親はどうしたらいいの?

お子さんが「学校に行かない」「行きたくない」と言い出した際、多くの親は励まし、背中を押し、時には、強く言って登校させ…、と迷いの中で試行錯誤します。そして、朝、どんなに励ましても起きてこなくなる頃、お子さんの葛藤は益々、強くなります。

学校に行かないばかりか、家から出なくなり、家族と過ごす時間が長くなると、甘えたり、暴れたり、引きこもったり…と不安定になる時期です。この時期を経て、安定して過ごす時期、そして外へ出ていく時期、と続きますが、親子共に見通しがまだ持てず、どうしたらいいのか悩む日々が続きます。

不安定な状況

幼児返り

家族と過ごす時間が長くなり、親との関係が密接になると、「幼児返り」と思われるような行動が現れることがあります。一緒に寝てほしいと言う、膝に乗ってくる、ベタベタと甘えてくるといった年齢にそぐわない行動は不安の表れです。

暴言・暴力

「~を買ってこい」「~を持ってこい」、と親(大体は母親)に命令し、自分の思い通りにいかないと暴れたり、物を投げたりするようなこともあります。自立したいけれどできない、甘えたいけれど素直に甘えられないという気持ちの表れでもあります。強い行動で表されますが、不安や甘えなど様々な葛藤が根底にあります。

引きこもり

部屋に閉じこもり、家族とのコミュニケーションを避けることもあります。食事に呼んでも来ないけれど、家族が寝静まってからリビングに出て来る、ということもあります。自立と依存の狭間で身動きできなくなり、お子さんも苦しい状況です。

お子さんは助けを求めている

甘える、暴言、暴力で母親を思い通りに従わせる、買ってくれないと壊してやると脅す、部屋に引きこもる…不登校といっても、お子さんの状況は様々です。ただ、自分が壊れてしまいそうだと思うくらい葛藤している、という状況であることは変わりません。面と向かって助けてと言えないけれど、助けを求めているのです。

お子さんの行動の背景には、親だけは自分の味方でいて欲しい、見捨てないで欲しい、といった気持ちが隠れています。ご家族に受け入れられ、少しずつ安心して家にいられるようになると行動は落ち着いていきます。

親はどうすればいい?

目の前のことにとらわれない

親としては1日でも多く、数時間でもいいから登校してほしい、というのが本音だと思います。ですが、このような状態のお子さんが登校しても恐らく長くは続きません。長い目で見れば、明日の登校より、1日でも早いお子さんの心の健康の回復の方が大切です。

今、お子さんが登校できるような心の状態なのかを冷静に考え、登校するかどうかはお子さんの決定を認める勇気を持つことです。登校に関して、親の気持ちを優先したことばかけにより、益々、お子さんとの溝が深まることもあります。

気持ちは受け止めること、言いなりにはならないこと

お子さんの気持ちを認めるのは大事ですが、一方で、全部、お子さんの言いなりになることがお子さんのためになるとは限りません。よく「お子さんの気持ちをきちんと理解し、受け止めてあげましょう」という助言をされますが、受け止めるのはお子さんの気持ちであり、行動自体は受け入れられないことがあります。「~したいのね」「~は嫌なのね」と気持ちは全部受け止めて大丈夫ですが、言いなりになることとは違います。

不安な時に一緒にいる、気持ちを聞く、気分転換に付き合う、頼まれた物を買ってくる、ゲームの課金を許す…お子さんの要求にひとつひとつ向き合い、お子さんの不安や葛藤する気持ちを受け止めながら、どこまでだったらOKにするのか、お子さんと話をして真摯に対処していくことになります。「~が欲しいのね」とまずは気持ちを認め、「でも困ったな。そんなに出せないのよね」と理由をきちんと伝えることです。

あすなろスタッフ:はるみ
その際、「学校に行ったら~してあげる」というのは禁物です。まだ分かってないのか…とお子さんを失望させるだけになってしまいます。「お誕生日に買うことにしましょう」と先の約束はOKです。

お子さんの不安やこだわりを軽くする

学校への不安や、皆に変に思われているに違いない、といったこだわりに苦しめられているようなら、別の見方を伝えて、不安を軽くしてあげましょう。そう思わざるを得ない強い気持ちがあり、なかなか考えや気持ちが変えられないようなら、そういう自分に向き合うためのカウンセリングに連れて行くことも有効です。
お子さんが進路や将来について見通しが持てなくて不安になっているような時、つい「じゃあ学校に行きなさい」と言いたくなりますが、そこはぐっと我慢です。「何とかなるから大丈夫」と伝えてあげましょう。

夫婦で話し合う

両親で話し合い、同じ気持ちでお子さんに接するようにします。
父親と趣味などで一緒に楽しめるものがないでしょうか。釣り、野球観戦、映画、キャッチボールなどなど、家ではあまり盛り上がらなくても、外だと開放的な気持ちになり、コミュニケーションが取りやすくなるかもしれません。キャンプや旅行、祖父母宅へ連れて行く、というのも環境が変わってよいでしょう。

おわりに

不安定な状態を抜け、安心して家に居られるようになると、また将来に向けて動き出す時期がやってきます。お子さんが一回り成長し、主体的に将来の選択をしていくためには、お子さん自身がありのままの自分を受け入れなければいけません。
そのためにはまず親に受け入れてもらっている、認めてもらっている、という実感が大切です。その上で、自主性、主体性が育っていきます。

あすなろスタッフ:はるみ
自分のタイミングで学校に戻ったり、社会参加が出来たりするのはその延長線上にあります。この不安定な時期にお子さんを追い詰めないよう、お子さんの気持ちに近づいていきましょう。

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