不登校の理由は過剰適応?「いい子」の不登校の対応

子育てに手がかからなかったお子さん、いい子だという評価をずっとされてきたお子さんが突然、不登校になることがあります。

親は原因を知りたい、どんな気持ちでいるのか知りたい、と思いますが、背景になる要因は様々なことが絡み合い、理由がひとつではないと考えられます。
お子さん自身も、友達とのトラブル、クラスや部活の人間関係、学習の遅れ、学校や先生への反発心…それなりのきっかけは話せるものの、本当の気持ちは説明できないことが多いものです。

過剰適応で起こる不登校

本音を隠して無理をし、本当は大変なのに何気ない風を装って頑張り続けるタイプのお子さんが、もうがんばれない状態になって起こる不登校です。
お子さんの心の成長発達と共に、親離れの時期、思春期を迎えますが、親から離れる不安が支えるのが友達です。
そのため友達関係は何より大事になり、何が何でも友達に認められなくてはいけないという気持ちになります。
ひとりぼっちにならないように、周囲に過敏になり、必要以上に友達に気を遣います。

  • 「周囲から浮かないように」
  • 「恥をかかないように」
  • 「馬鹿にされないように」

…様々な気持ちが絡み合い、不安になっていきます。

そして、友達との関係を維持するために大変な努力をし、疲れ切ってしまうのです。
心も身体も疲れてくると、リラックスできなくなり、益々、失敗するのではないかという不安が高まります。
ついには、傷つくことが怖くて学校を休みがちになり、それがまた「なんて思われるか…」と周囲を気にすることになり、そのまま出席しにくくなっていきます。

客観的に見れば何も問題がなく、一見、友達とうまくやれているお子さんの不登校は、とても分かりにくいものですが、お子さんの心の中はこのような状態です。

「いい子」の不登校の対応

お子さんの気持ちを理解 

どうして不登校になったのか、という原因探しをすればするほど、お子さんの苦しい気持ちが置きざりになってしまいます。
不登校になったきっかけは分かり、それを取り除くことはできるかもしれません。
ですがそれでも登校できない、ということも少なくありません。
様々な気持ちが絡み合って、疲れ切っていること、不安が高まり、傷つくことを恐れていること等、お子さん自身は説明できないことがほとんどです。
親も苦しいですが、お子さんの心情を分かってあげられること、分かろうとしてあげることが大切です。

家庭は安心・安全な場所にすること

必死に原因探しをしていると、どうしても子育てについて両親で責め合うことになることがあります。
ですがこれは解決にはつながらず、家族全体の雰囲気が暗いものになるだけです。
そうした家族の変化に、お子さんは自分のせいだと益々、追い込まれ、不登校の改善は遠ざかります。
自分が学校に行けないせいで、お父さんとお母さんを悲しませていると感じるお子さんは、登校できない不甲斐なさに加え、ご家族の悲しみの責任も背負わされることになります。
学校で心身共に疲れ果てているのに、今度は家の中でも気遣いをすることになります。

まずはお子さんが安心して家に居られるようにすることが早道です。家族への気遣いをし過ぎていたのかもしれない、ということにも気付いてあげましょう。

自分で選択する力をつける

過剰適応タイプのお子さんは、常に「何をするべきか」ということを考え過ぎる傾向があります。
「何をするべき」「何をしたいか」を考えられるように、まずは答えやすい質問「今日、何を食べたい?」といたことなどを尋ねて自分がどうしたいかを考えられるように工夫していきましょう。
それも難しいようなら「ハンバーグとラーメンだったらどっちがいい?」と選択肢を出すと答えられるかもしれません。
自分が選んだメニューを家族がおいしそうに食べていたら、自分で選択することについて自信がつきます。

生き方の見本を見せる

完璧主義で、きちんとやろうと考えすぎるところもあります。
「0か100か」の生き方ではなく、完璧でなくてもいい、少し休もう、何とかなる、とゆとりをもった生き方の見本を見せていきましょう。
そうかといって「頑張りすぎなくていい」「ゆとりをもとう」と言っても、過剰適応のお子さんには届かないことがあります。言われることで、できていないからダメなんだ、と自尊心が傷ついてしまうのです。
親は「がんばってきたから休んでゆっくり考えよう」と基本的には見守る態度に徹しましょう。
そして、がんばり過ぎない生き方、ゆとりを持った生活の見本を見せてあげることを意識しましょう。
お子さんを理解し、見守りながら、ご自身も楽しむことが大切です。
お子さんが「あんな風な大人になりたいな」と思えるお手本になれたら最高です。

親だけでも相談機関を利用すること

様々な理由で学校が命を削るほどの負担である時、不登校という選択ができることはむしろ幸せなことです。
家にいられるということは、ご家庭が安心できる場であるからこそですし、大人が手助けすることができます。
ただ、このような気持ちにたどり着くのは親の力だけでは難しいことが多いのではないかと思います。
一生懸命になればなるほど見えなくなることもあります。
学校や外部の相談機関など、色々な人に相談しながら取り組んでいけると楽になります。
親自身の気持ちが楽になると、お子さんにも笑顔が戻ってきます。

おわりに

これまで、「いい子で何の問題がない」「よくやってます」「がんばりやさんです」「お友達からも人気があります」…といった評価をもらってきたお子さんが、学校に行かない、という事実は、親としては受け入れにくいことと思います。
がんばりやさんだからこそ、周囲への気遣いに長けているからこそととらえ直し、なるべく無理をせず、自分がどうしたいのか、を軸に考えて行動を選び取っていけるように導いていきましょう。

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