朝起きれないのは「サボり」ではないかもしれません
「起立性調整津障害」という言葉は聞いたことはありますか?起立性調節障害は、自律神経系の異常で循環調整がうまくいかず、朝起きられない、たちくらみをする、倦怠感があるなどの症状を伴う疾患です。
10歳から16歳の思春期によく見られ、軽症例を含めると中学生の約10%程度が起立性調節障害と言われています。
また、どうしても朝起きられないことから不登校になる割合も多いことが知られていて、不登校の生徒の約3割~4割に起立性調節障害が見られるというデータもあります。
よって、不登校を未然に防いだり、不登校から復帰したりするために、朝起きられない理由を「サボり」ではなく、「起立性調節障害なのではないか?」と疑ってみることも必要なのではないかと思います。
一般的にみられる症状
起立性調節障害の症状としては以下のことが考えられます。
- 立ちくらみやめまいがある
- 朝なかなか起きられず午後に回復する
- 夜に目がさえて寝られず、悪化すると昼夜逆転生活になる
- 立ち上がった時に気分が悪くなったり失神したりする
- 腹痛・頭痛がある
- 倦怠感がある
- 乗り物酔いがある
もし、上記のような症状がみられたら、起立性調節障害を疑ってみてもよいかもしれません。特に生活に支障をきたしている場合は、早めの診察をお勧めします。
不登校と起立性調節障害
起立性調節障害は小学生で約5%、中学生で約10%が発症していると言われています。中学生になるとおよそ10人に1人は何らかの起立性調節障害の症状が見られるということで、決して珍しい疾患ではありません。
軽症なら適切な治療によって2~3か月で改善します。ただし、重症例では社会復帰に2~3年要する場合もあり、不登校になってしまう確率も上がります。
実際、朝起きられずに遅刻や欠席を繰り返していると、保護者の中には「なまけ癖がついてしまった」と考える方も多くいます。
また、夜には調子が良くなる子も多く、最近だとゲームやスマホにはまってしまい、更に寝られず昼夜逆転になってしまうこともあります。
そういった「なまけ癖」や「スマホ・ゲームにはまること」に対して叱咤・叱責をしてしまい、親子関係が悪化することも少なくありません。またお子さんにも心理的ストレスがかかりさらに厳しい状況になることも考えられます。
したがって、正しい知識を得て、保護者・学校関係者・医療機関との連携を深め、お子さんをサポートする体制を整えることが大切になります。
あすなろのサポート体制
不登校のスペシャリストが対応!
ここ最近、不登校のお子さんの勉強面だけではなくメンタル面についてのご相談が多く寄せられます。
そういった不安や悩みに少しでも答えることができるように、家庭教師のあすなろでは(社)ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の資格を取得したスタッフが在籍しています。専門のスタッフが中心になってご家庭のサポートや家庭教師の研修をしています。
遅刻や欠席で抜けた授業のフォロー
朝起きれなかったり、生活リズムが崩れたりして、どうしても学校に行けない時もあると思います。そこを無理に行かせて余計に悪化してしまうのも問題です。しかし授業を受けないとどんどん遅れるばかりで心配という方も多いと思います。
家庭教師のあすなろでは、抜けた授業の内容をフォローできるように、計画帳を使い日割りで計画を立てて、お子さんが少しでも勉強しやすいように工夫しています。
また、授業のポイントに絞って勉強できるやり方も教えています。
話しやすい専任講師がメンタル面もサポート!
思春期のお子さんはなかなか自分の気持ちを素直に伝えることが苦手なことが多いです。また、親御さんや先生に相談できずに悩んでいることもあります。
家庭教師のあすなろではお子さんから相談されやすいように講師専任制を採用しています。一度決まった講師が継続的に指導していくことで、勉強の内容だけではなく普段の生活の悩みなどを相談してもらいやすい環境を整えます。
実際に、親御さんには話せなかった悩みの相談を受けて親御さんに伝えたり、逆に親御さんの思いや考えをお子さんに伝えたりして、親子関係の改善が見られた例もあります。