不登校のお子さんが、学校へ行くことを考え出した時、それを支えてあげるにはどうしたらいいでしょうか?普段行かない場所へ行くのは大変ストレスが掛かることですし、なかなか上手く行かないものです。そこで、今回は再登校までの3ステップをご紹介していきたいと思います。
不登校のお子さんを持つ親御さんに少しでも役に立てば幸いです。
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第1ステップ 家庭内での生活リズムを整える
まず、家庭内での生活習慣について目を向けさせてあげましょう。例えば、学校にしばらく通っていないお子さんは、学校に行く時間を意識して起床・就寝していないと思います。従って、学校に行くことを想定して、間に合う時間に起床する習慣をつけるところから始めていくと良いでしょう。その後、朝食も同様に登校時間に合わせて食べることが、生活リズムを整えていく上で望ましいと思います。
無理強いは避けること
生活リズムを変えることは、想像以上に大変なことです。例えば、「絶対に〇時に起きる」と思って寝ても、必ず起きられるとは限りません。それをお子さんが理解した上で、プラスで無理強いをしてしまうと、余計起きるのが嫌になってしまいます。あくまで、お子さんのペースに合わせて、お子様の背中に手を軽く添えるような気持ちで見守っていく必要があると思います。
第2ステップ 学校へ行く準備をする
生活リズムが改善されたら、次は学校へ行く準備をしていきましょう。学校へ行くための服装・教材などを準備して、後は家を出るだけの状態を作っていきましょう。
また、外に出る練習も行っていくと良いでしょう。不登校のお子さんの多くは、人目を気にする為に外へ出ることが苦手な子が多いです。従って、夕方や夜の人があまり歩いていない時間帯や、家の周りなどを歩いて、外を歩くことに馴らさせてあげると、少し心に余裕ができるはずです。
無理に学校までいこうとしなくていい
学校まで行くことは大変ストレスになります。すぐに行こうとせず、外を歩くことに慣れてから行く様にしましょう。親から行くように強いるのは当然いけません。
第3ステップ 学校へ向かってみる
学校へ行くための下準備が整ったら、ついに学校へ行くための行動に移していきましょう。
学校に行く服装・支度をして、登校時間に外に出てみましょう。同級生や学生を見ると心理的なハードルが高くなってしまう人も多いと思うので、登校時間以外に移動するのもいいと思います。もし、登校中に行くことが嫌になってしまったら、途中で帰ってきてしまっても問題ありません。お子さんの気持ちが向かなくなってしまった時に強制してしまうと、かえって行く気を無くしてしまう可能性があります。
教室へ行くことが難しかったら、保健室など行きやすいところへ行こう
学校へたどり着くことが出来ても、そこから教室へ入ることは別次元に心理的ハードルが高く、勇気の要ることです。教室へ行けない場合は、保健室や別教室などに行ってみましょう。それらに慣れて、教室に向かうことが出来ると思った時に行けば良いのです。
再登校は焦らないことが大切
不登校のお子さんを持つ親御さんで、「再登校させたい」「学校に行かせないといけない」と思われる方は多いと思います。確かに、学校へ行くことは大切ではありますが、お子さんが嫌がるのに無理やり行かせるような場所ではないと思います。また、行くように強く促してしまうと、却って行きたくなくなってしまう人も多いと思います。お子さんが再登校を考えているところを軽く背中を押してあげるくらいの気持ちで、あくまでお子さんの気持ちを理解した上で、協力してあげて下さい。
あすなろでは、再登校を考えているお子様に向けて、学校に戻った際の授業についていくことが出来るようにする指導を行っています。復帰後の学校生活に対する不安、勉強の不安についてなど、親身になって相談をお受けしています。もし、「再登校後に勉強についていけず、また不登校になってしまったらどうしよう…」と考えている親御さんがいらっしゃいましたら、是非、家庭教師のあすなろを検討してみて下さい。