学校や塾、部活動や友達と遊ぶ時間など、中学生はやることが多く忙しい毎日を送っている方が多いでしょう。
受験に向けて勉強時間を確保したいと思っていても、これ以上まとまった時間を作るのが難しいと感じている方もいるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、すきま時間を活用して勉強することです。
普段、すきま時間を意識することがあまりないかもしれませんが、実は思っている以上に毎日のすきま時間は多いものです。
今回の記事では、すきま時間を活用して勉強するメリットや、すきま時間の活用方法、おすすめの勉強法や意識したいポイントについてもご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、すきま時間を効率的に活用して成績アップにつなげましょう!
すきま時間を活用した勉強のメリットは?
すきま時間とは、毎日の生活の中で予定と予定の間に生じる短い空き時間のことです。
通学時間・学校での休み時間・友達との待ち合わせ時間や、毎日当たり前に行うトイレ・入浴・歯磨きをする時間などもすきま時間といえます。
毎日決まったタイミングのすきま時間を活用することで、短い時間に繰り返しインプットをすることができ、反復学習によって記憶を定着しやすくなるメリットがあります。
また、もともと毎日の生活の中に組み込まれている時間ですので、睡眠時間を削らずに勉強の時間を増やすこともできるのです。
全てのすきま時間を活用しようと思うと疲れてしまうかもしれませんので、まずは通勤時間だけ、入浴中だけ、などできるところからすきま時間を活用していきましょう。
一つひとつは短い時間でも、トータルでは1日の中でかなりまとまった時間を勉強に確保できるようになっていくでしょう。
すきま時間の活用方法
すきま時間を勉強に活用しようと思っても、そもそもどうやってすきま時間を見つけたらよいのか分からない方もいるかもしれません。
すきま時間を効果的に活用する方法について3つ紹介していきます。
1日の行動を振り返る
1日の中ですきま時間がどれぐらいあるかを意識したことはありますか?
勉強に活用できるすきま時間を可視化するために、まずは1日の行動を振り返ってスケジュールを書き出してみましょう。
具体的に行動を書き出してみることで、今まで気づいていなかったすきま時間や、どんな時にすきま時間が発生しやすいのかを把握することができます。
「毎日の生活が忙しくて余裕がない」と思っていた人も、実際に行動を書き出してみると勉強にあてられそうなすきま時間は意外と見つけられるものです。
プラス学習できる時間を見つける
すきま時間の活用で効果的なのが、何かをしながら勉強をすることができる「プラス学習」を取り入れることです。
例えば、通学しながら英語のリスニング学習をする、トイレに入りながら暗記系の勉強をする、お風呂に入りながら参考書を読むなど、意識しなければ1つのことをするだけで過ぎてしまう時間も、プラス学習の時間にあてることで勉強時間として確保することができます。
毎日の生活の中でプラス学習ができそうな時間を見つけるように意識してみましょう。
すきま時間を作る工夫をする
1日の行動を振り返ってみても、すきま時間が見つけられないという方もいるかもしれません。
そんなときは、すきま時間を作る工夫をしてみてください。
例えば、学校の休み時間にいつも友達と話している場合には、最初の5分間だけは授業の復習に集中して取り組み、後で友達と話すだけでも時間を作ることができます。
毎日の時間の使い方を少しだけ意識して工夫してみると、すきま時間を作り出すことができるでしょう。
すきま時間におすすめの勉強法
短い時間のすきま時間を使って効率的に学習するためには、どのような勉強法が適しているのでしょうか。
具体的な勉強法を4つ紹介します。
暗記科目のインプット
すきま時間は暗記科目のインプットにとても適しています。
暗記は繰り返すことで記憶に定着させることができるので、繰り返し覚えることを習慣にできると、暗記科目の定着度がとても高くなります。
暗記科目は、移動時間や外出中などペンやノートを使えないときでも、単語帳やテキストさえあればサッと見て学習することが出来ます。
まとまった時間が取れなくても、少ない時間での細切れ学習も可能なのですきま時間を有効に活用できる勉強法といえるでしょう。
英単語・漢文の句法・歴史や地理の知識など、トイレや壁などよく目にする場所に貼っておくと、少しの時間でも繰り返し意識することで記憶の定着に効果的なのでおすすめです。
授業動画の視聴
オンライン授業の動画やYoutubeの解説動画など、動画を活用することもおすすめです。
動画は視覚と聴覚の両方を使って知識を取得できるため、短時間でも記憶に定着しやすいです。
学校の授業でわからなかった内容や苦手な範囲の動画を決めておき、電車やバスでの移動時間や友達との待ち合わせ前など、時間が取れるタイミングで動画を視聴するように意識してみましょう。
学習アプリでの問題演習
気がつくとすきま時間でLINEやSNSをチェックしてしまう方も多いかもしれません。
スマホを開く時間があれば、まずは必ず学習アプリを開く習慣をつけるとよいでしょう。
学習アプリはスマホさえあればどこでも開くことができるため、すきま時間での学習にとても向いています。
ゲーム感覚で取り組めるものや、クイズ形式になっているものなど、効率的に学習ができるアプリはとても充実しています。
自分の苦手科目や集中的に暗記したい内容などがあれば、アプリを使うことで楽しく取り組むこともできるでしょう。
英語のリスニング学習
満員電車の中や歩いているときなど、本やスマホを開くことも難しいようなときは、耳で聞くだけでできる英語のリスニング学習が向いています。
外出中でもイヤホンさえあればいつでも音声を聞くことができますし、家で登校準備中や車の中など、音声を流しておくだけで自然と英語に触れる機会を増やすことができます。
すきま時間で勉強するときのポイント
すきま時間での勉強を効率良く行うためには、いくつかのポイントをおさえておくことが大切です。
ポイントを4つご紹介していきます。
目標設定をする
今までは特に意識せずに好きなことをして過ごしていたすきま時間を勉強にあてるとなると、モチベーションを保つためにはしっかりとした目標設定をしておくことが重要です。
テストで○○点を取る!、受験で希望の学校に合格する!など、期間と目標を具体的に決めておきましょう。
大きな目標が決まったら、いつまでにこの問題集を終わらせる、いつまでにこの範囲を暗記するなど、学習の目安にできる小さな目標も決めておくとよいでしょう。
やることリストを作る
すきま時間は一つひとつは短い時間であることも多いため、すきま時間にすぐに取り組むことができるように、やることリストをあらかじめ作っておきましょう。
身支度の時間は英語のリスニングをする、通学時間は単語帳を使って暗記をする、食事の前後はリビングで動画学習をするなど、具体的にどのすきま時間でどの勉強をするのかを決めておき、必要なアイテムはすぐに用意できるようにそれぞれ揃えておくとよいです。
気がついたときにすぐに取り組めるような工夫をしておくことで、「できた!」と思える回数を増やすことができ、自己肯定感を高めることにもつながるでしょう。
睡眠時間を削りすぎない
すきま時間を活用しようとしてもなかなか時間が確保できないと感じると、つい睡眠時間を削ってしまう方がいます。
しかし、学習した内容は眠っている間に知識として定着するため、十分な睡眠時間が確保できていないと勉強の効率が下がってしまいます。
睡眠不足は記憶力の低下だけではなく、集中力や思考力も低下しやすくなり、免疫がおちることで体調を崩しやすくなったり長時間の勉強に耐えられなくなったりする可能性もあります。
勉強時間を意識しすぎるあまり睡眠時間を削ることはないように注意しながら効率よく勉強しましょう。
生活習慣をしっかりと整える
学生にとって勉強はとても大切ですが、身体が成長する大切な時期でもあるので、毎日の規則正しい生活が何よりも重要です。
生活習慣をしっかりと整えることで、毎日元気に勉強に取り組むことができ、すきま時間も有効に活用できる活力が生まれるようになるのです。
すきま時間を全て学習にあてようと厳しくルール作りをすることも避けましょう。
毎日の生活の中には勉強するだけではなく、リフレッシュしたり友達や家族と楽しく過ごす時間も大切で、そうした時間があることで心身のバランスを保つことができ勉強にもより集中することができるでしょう。
まとめ
今回の記事では、すきま時間を活用して勉強するメリットやすきま時間の見つけ方、おすすめの勉強法などを紹介しました。
毎日忙しくてなかなか勉強時間が捻出できないと感じている人でも、すきま時間を上手に活用することで効率的に学習を進めていくことができます。
是非、すきま時間を活用してみてください。