引きこもってしまったお子さんを持つ保護者様は、なぜ引きこもりになってしまったのか、そしてどのように勉強をさせたらいいのか、どんな勉強をさせるべきなのか、色々悩みが尽きないと思います。
そのため、小・中学生でひきこもりになる原因と、勉強するときのポイント・おすすめの勉強法について紹介しました。
引きこもりでも適切な対応をしてあげることで勉強をすることができたり、回復したりするので、諦めず、焦らずにゆっくりと接してあげましょう。
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小・中学生が引きこもりになる原因は?
引きこもりを克服するためには、まず引きこもりになった原因を知る必要があります。
引きこもりになる原因はそれぞれですが、無理に原因を聞き出そうとしたり、学校に行かせたりなど、子どもの負担になるようなことは避けましょう。
まずは、小・中学生が引きこもりになるのに考えられる原因について3つご紹介しておりますので、思い当たる節はないか、原因を知る参考にしてください。
他人との関係
小・中学生が引きこもりになる原因の1つ目は、他人との関係です。
クラスメイトと何か問題があったり、部活で馴染めていない、もしくは学校や塾の先生との相性が悪かったり、先生に激しくしかられてしまったなど保護者様が知らない範囲で起こっている対人問題が考えられます。
特に10代は多感な時期と言われており、小学5年生の11歳頃から思春期が始まる子どももいます。
周りから見たらささいで何ともない出来事でも、本人にとっては辛い出来事になってしまっている可能性もあります。なので、学校や塾での様子や対人関係などを確認してみるとなにか糸口が見つかるかもしれません。
精神面
小・中学生が引きこもりになる原因の2つ目は、精神面です。
引きこもりの約8割の人は精神障害が原因と言われており、うつ病や統合失調症・ 双極性気分障害・強迫性障害・パニック障害・パーソナリティ障害などの可能性が高いと言われています。
精神障害以外だと、何か心に刺さる嫌な言葉を言われて精神的に参ってしまったなど、原因が家庭外だけでなく、家庭内にもある可能性が考えられます。
本人が気にしていることを言われてしまったり、普段は大丈夫な言葉でも精神的に疲れている時に言われて心に残ってしまったりなど、様々な可能性がありますが、本人から原因を聞き出すのは難しいでしょう。
精神的な悩みに関してはカウンセリングを通して原因を突き止めたり、何かほかのことでリフレッシュをして気持ちをスッキリさせたりなど、精神的に参っている部分を解消することが効果的です。
体調面
小・中学生が引きこもりになる原因の3つ目は、体調面です。
引きこもりになると生活リズムが崩れやすく、昼夜逆転しやすいのですが、人は朝からお昼にかけて太陽の光を浴びないと体のリズムまで崩れやすくなります。日中頭がぼーっとしたり、食欲不振になったりといった問題が起こってきます。
生活リズムが崩れると、何ともないことでイライラしたり、暴力を振るうようになってしまったり、ある特定の行動を意味もなくひたすら繰り返したりと「異常」な行動を取るようにもなってしまうのです。
これは、引きこもっていることから将来に対する不安を感じ、その不安に駆られ、もしくは不安を和らげるために何度も同じ行為を行っているのですが、やめようと思ってもやめられない「強迫行為」の1つで、頻繁に何度も手を洗ってしまうということがあげられます。
体調面の不調から精神面の不調までも引き起こしてしまう可能性があるのです。
この場合は、不安の根本を解決することで症状の解決にも繋がりますが、直ぐに解消することは難しいので、何か他に集中できることを見つけたり、家族とコミュニケーションを増やすなどの対策が効果的です。
引きこもりの小・中学生が勉強するときのポイント3選
引きこもりの原因について紹介しましたが、引きこもりに焦りは禁物なので、克服には時間がかかると思います。
時間をかけてゆっくりと克服していく必要があるのですが、その間に周りの小・中学生は勉強が進んでいるため、いざ引きこもりを克服して登校しても勉強内容がわからないと再度引きこもってしまう可能性も考えられます。
もし可能であれば、引きこもりをしながらも勉強を進めて欲しいのですが、引きこもっている子どもに勉強をさせるのはなかなか難しいです。 そこでここでは、引きこもりの小・中学生が勉強をするときのポイント3選をご紹介します。
勉強できる状態にいるか
まず1つ目は、勉強できる精神状態にいるのかどうかを確認しましょう。
精神的に参っているため引きこもっている場合は、誰とも話したくなかったり、誰とも接したくない、何もしたくないという場合もあります。
そういう場合は無理をして勉強させるのは逆効果になってしまい、勉強すること自体に拒絶反応が出てしまう可能性も考えられるので、少しずつ心が開いて、明るくなってくるのを待つことが大切です。
ただ放っておけば回復するというわけでもないので、カウンセリングに通ったり、子どもの部屋に図鑑や本などをおいてあげるなど、子どもに負担をかけずにできることからしてあげると元気になったり、自分から図鑑や本に興味を示す可能性もあります。
勉強する習慣をつける
勉強できる精神状態であることがわかったら、少しずつでもいいので勉強する習慣を作りましょう。
まずは「机に向かう」=「勉強する」という関連を作りたいので、1日に〇分机に向かう時間を作るなどのように、毎日数分でもいいので机に向かって勉強をすることが大切です。
時間は徐々に増やしていきましょう。最初は、5分、10分でも問題ありません。
毎日コツコツと続けることが重要になってきます。
また、お子様1人では何をどうやって勉強したらいいのかわからないので、保護者様も一緒になって勉強をしてあげたり、どこをどういう風に勉強したらいいのか、勉強の筋道を立ててあげるとより効果的です。
1つ1つをゆっくり確実にできるようにしていく
机に向かって毎日勉強する習慣が身についたら、勉強内容にも意識していきましょう。
引きこもっている間に周りの友だちはより多くのことを学び、習得しているため、分野や単元も進んでいます。
学校に行かない間に勉強が進んでいることは当たり前のことなので、その勉強ができないのも当たり前です。みんなができるものができないと焦るのではなく、1つ1つゆっくり勉強していくことが大切です。
引きこもりの子におすすめの勉強法
自宅で保護者様と一緒に勉強するのには限界があると思うので、塾などの勉強を教えてくれる施設の利用が欠かせません。
しかし、引きこもりの子どもがいきなり塾に通うのはハードルが高く、また子どもの負担にもなりかねないので、ここでは子どもに負担をあまりかけずに行うことのできる勉強法2選ご紹介します。
通信教育
引きこもりの子におすすめの勉強法1つ目は、通信教育です。
通信教育は会社から送られてくる教材を用いて勉強を進めるため、対人で授業が行われるわけでもなく、講師と話をする必要もないため、1人でかつ自宅にいるだけで勉強を進めることができます。
そもそも通信教育とは、一定の教育課程を履修できるように決められたカリキュラムに従って自宅に配送される教材をもとに勉強を進めるという仕組みになっており、会社によっては難しい単元を解説した動画を配信している所もあります。
通信教育で一定の教育課程を履修したからといって終了証や卒業証などで認定されるわけではありませんが、同世代のお子さんが習っている範囲を家にいながら習うことができるので、引きこもりのお子さんにおすすめです。
また、中には赤ペン先生と言って解答用紙を送ると講師による添削を経た解答用紙を返送してくれるというサービスを提供している所もあるので、通信教育に興味がある方は調べてみるといいでしょう。
オンライン授業
引きこもりの子におすすめの勉強法2つめは、オンライン授業です。
オンライン授業には既に収録済みの授業映像を配信するオンデマンド型授業と、テレビ会議等を活用してリアルタイムで授業を行う双方向性授業、そして配信時間を決めて授業を配信をするLive配信型授業の3種類があります。
どの形式でも自宅でパソコン1つあれば視聴することができるのですが、1番おすすめはテレビ会議等を活用してリアルタイムで授業を行う双方向性授業です。
オンデマンド型授業やLive配信型授業は基本的に1人で勉強をすることになるため、疑問点や不明点はそのままになってしまいがちで、モチベーションがないと継続させることが難しいです。
しかし、双方向授業であればテレビ会議で講師と繋がっている状態で授業を行うため、疑問点や不明点をその場で質問することができ、授業に参加しながら録画をすることで好きな時に再度視聴することもできます。
また、通常の生活に一気に戻すのは難しいですが、オンライン授業を通して先生や一緒に授業に参加している生徒と接することで、徐々に慣らしていき通常の生活に戻すことができる可能性があります。
まとめ
今回は引きこもりの小・中学生について、引きこもりに考えられるであろう原因と引きこもりの子が勉強をするときのポイントと勉強法を紹介しました。
引きこもりの子は勉強できる精神であるかどうかが大きな判断基準になり、もし勉強できる精神でない場合は無理に勉強をさせようとするのは逆効果になってしまいます。
勉強できそうな精神状況の場合は、今回紹介した勉強方法や勉強のポイントを参考に、お子さんに最適な勉強方法を試してみてお子さんに合った勉強方法を探してみましょう。