発達障害のお子さんは人とのコミュケーション能力が低いために、人と関わるのを嫌がってしまう場合があります。
友達ができずに、休日も家にこもって好きなことに没頭するということも少なくありません。
しかし、完全に引きこもりになってしまうと将来の社会生活に支障をきたしてしまいます。
小さいときからなるべく外に出るということをしていくことで、将来引きこもりになるのを防ぐことができます。
今回は子どもが引きこもりにならないためにできることをお話していきます。
移動支援を利用して外出の機会を設ける
家族だけで外出もできますが、いつでも一緒に外出できるわけではありません。
仕事の都合や家庭の事情など、様々な理由で子どもと一緒に外出できないということもあると思います。
それが続くと外出の機会が減ってしまい、外に出るのが億劫になってしまいます。
そういったときに移動支援という福祉サービスを利用することができます。
移動支援って何?
自治体の窓口に問い合わせて事業所に申請すると、障害の程度によってですが月に数時間移動支援を利用できます。
簡単に言うと障害者の外出をサポートしてくれるサービスで、選挙や役所に行く社会生活に必要なことから趣味のイベントや買い物などの生活に関する移動までサポートをしてくれます。
これを利用したことで、外出できる範囲が広くなり積極的に行動できるようになった・趣味の範囲が広がったなど肯定的な意見が多く挙がっています。
趣味もなく外出するきっかけがない場合は、家庭の買い物を移動支援を使ってお願いすることもできます。
「今日の夕ごはんの買い物をしてきてほしい」などの買い物でも移動支援は使えます。
障害者のイベントに参加してみる
イベントと言うと健常者に向けた音楽フェスや食のイベントなど、にぎやかでがやがやしている印象が強いと思います。
しかし、発達障害者向けのイベントも存在します。
普段人が多くて行きにくい動物園を一日障害を持つお子さん向けに開放するイベントでは、実際に動物と触れ合えるコーナーがあったり、分かりやすくガイドをしてくれるボランティアがいたりと、配慮があって回りやすくなっています。
また、発達障害だけでなく身体障害(視覚・聴覚)にも配慮したイベントとなっているので、障害を持つお子さん全員が楽しめるイベントとなっています。
静かなところで奇声を発してしまう発達障害を持つお子さんはコンサート等では他のお客さんの迷惑になってしまうので、行くのをためらってしまうと思います。
そういった子どもでも声を出して楽しめるコンサートも開催されています。
体を動かして大きな声で歌うこともできるので、普段静かにしていることを強いられている子どものストレスも解消できます。
こういったイベントは親子で楽しめることが多いので、お父さんお母さんも安心して連れて行くことができます。
他にも美術館なども休館日に障害を持つお子さん向けに特別開館することもあり、調べてみると障害を持つお子さん向けに開催しているイベントは多いです。
外出を兼ねて買い物学習をする
発達障害のお子さんは買い物が苦手という子どもが多いです。
お金になると計算が途端にできなくなる
お金の種類が覚えられない
最近では電子マネーなどが流通し、現金の扱いも少なくなってきましたが、現金でしか買い物ができない・電子マネーのチャージが足りなくて現金を使わないといけないなど、現金を使う場面も少なからずあります。
そういったときにスムーズにやり取りができるように、自宅での買い物ごっこで買い物練習や近所のスーパーやコンビニで簡単な買い物をしてみましょう。
最初はお菓子など簡単なものを買い物して、だんだん慣れてきたら「好きな漫画を買いに行く」「プラモデルを買いに行く」など自分の好きなものを買いに行くことにつなげてみましょう。
複数点の買い物ができるようになったら、買い物リストを渡してスーパーに行ってもらうのもいいでしょう。
1人で行かせることが心配であれば前述の移動支援を利用してみましょう。
買い物ができるようになることは自立にも繋がります。
回数を重ねればできるようになることなので、何度も挑戦してみましょう。
あすなろで指導にあたっている発達障害の主な種類
発達障害とは、主に脳の中枢神経の機能不全により起こるとされている障害で、大きく4つに分類されます。また、以下の図のように、2つ以上の特性を併せ持っている場合もあります。
家庭教師のあすなろでは、発達障害のあるお子さんの特性に応じて、適切な指導を行なえるようサポートしています。
発達障害のお子さんの教え方についてよくあるご質問
発達障害のお子さんの教え方でよくお問い合わせいただくご質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。 その他、疑問や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。