発達障害児の言語コミュニケーションについて

発達障害は他者とのコミュニケーションが取りにくく、度々トラブルになってしまいます。言葉の発達の遅れや、意味も分からず発してしまう言葉、健常者には理解しにくい本人なりの意思表示など、発達障害者のコミュニケーションには問題がたくさんあります。

放置していると社会との壁が大きくなり、本人も周りも困ってしまうことになります。
しかし、早い段階で矯正をしていればトラブルを大きなものから小さなものにすることができます。そのために何をすることができるか、今回はお話していきます。 

NGワードを矯正していく

子どもは大人の話やテレビの言葉を真似して覚えていきます。その中にはませている言葉も日常の言葉も、言われたら嫌な言葉も含まれています。それをそのまま覚えてしまい、他者と話していた時にその場にふさわしくない発言をしてトラブルになる、ということも珍しくありません。

アニメで敵キャラに「お前のことをぶっ殺してやる!」というシーンを見て、「戦う、嫌なことをされるという時に使っていた」という認識があると、実際に自分が嫌なことをされた・喧嘩をしたなどの時に相手に言ってしまうと、「お前なめてんのか」「ふざけんな」とよりトラブルが大きくなります。
それ以外にも、「〇〇ちゃんは太っているからぶたさんだね」などの相手を怒らせてしまう発言も、故意ではなく言ってしまうこともあります。もちろんトラブルの原因です。

そういったことを防ぐために、まずは大人の会話を考えましょう。大人が「〇〇さん太ってきてぶたみたいなんだよね」「お父さんのそういうところ嫌いなの、ぶっ殺したい!」などの言葉を使っていると、それを聞いている子どもが無意識に覚えてしまい、それが他の人に出てしまいます。
そういったことがないように、大人の会話を慎重にしていかないといけません。

また、テレビの言葉を覚えてしまうということですが、テレビを見せないというのも酷な話なので、テレビの言葉で人を不快にさせる言葉を発していたらその都度「それは言っちゃだめだよ」と注意していきましょう。
何度か繰り返していくと理解できるようになります。

大人の会話は慎重に

大人の会話は慎重に

その都度「それは言っちゃだめだよ」と注意

その都度「それは言っちゃだめだよ」と注意

絵カードを使う

発達障害児は発語が遅れることが多く、必要なコミュニケーションの会話もままならないこともあります。特に自閉症は言葉をオウム返しすることがあり、おはようと言っても意味を分からずにおはようと返すなどがあります。
しかし、発語がなくてもコミュニケーションをとることができる方法として、絵カードがあります。「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」などのあいさつを絵カードに書いて、意思表示をします。
挨拶だけでなく、「トイレに行く」「お腹が痛い」「体育館」など場所や行動の絵カードを作ることで、発語がなくてもコミュニケーションをとることができます。

絵カードは発語のサポートになるだけでなく、耳からの情報が苦手な発達障害児に視覚的支援を与えることができます。絵カードの意味を伝えてどんな時に使うかということも簡単に伝えて、絵カードを使う時は服を引っ張るなどのアクションを起こしてから見せる、というように「あなたとコミュニケーションを取りたい」という前アクションをすることも伝えましょう。

そうでないと、背中を見せている時にカードを見せられても気づかないので、求めているものに対応することができなくなってしまいます。特に、トイレなどの絵カードであれば気づかなかったら漏らしてしまうことになってしまいます。そのため、絵カードを使うときには必ず相手を振り向かせてから、というルールを作りましょう。

あすなろスタッフ:はるみ
発達障害児はルールがあると安心する特性があるので、「これがルールだよ」といえば、それを守ります。

発語を促す

絵カードを使う手段があっても、やはり言葉を発せられるのであれば、口から出た言葉でコミュニケーションを取りたいものです。発語がない場合は絵カードを出してきた時に「トイレいきたいんだね」「お腹痛いんだね」などとこちらが言葉を添えることで、カードの内容と言葉の内容を一致させて理解し、今後の発語につなげていきます。

また、発語がないとクレーン現象と言って何かをして欲しいところにつれていき、いわゆる無言の圧をかけるような行動を取りますが、この際にも「教科書を取ってほしいんだね」「ここに座りたいんだね」などということで、今後なにかして欲しい時にその言葉を発しやすくなります。
発語が見られたあとで、トイレにいきたい時に「トイレ」だけで言うようになってきたら「トイレにいきたいって言うんだよ」と文章として言えるように促します。

次第に単語が2語文になり、最終的には文章になります。時間はかかりますが、根気強く続けましょう。

言葉は一度覚えてくせになってしまうとその後抜けなくなりトラブルのもとになります。
また、せっかく覚えてできるようになったことを否定されるのはパニックにも繋がります。それは期間が長くなればなるほどパニックの度合いも大きく、その後の訂正も難しくなります。
なるべく早い段階からコミュケーションの軌道修正をしながら、誰とでも気持ちのいいコミュニケーションをとれるようにしていきましょう。

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あすなろで指導にあたっている発達障害の主な種類

発達障害とは、主に脳の中枢神経の機能不全により起こるとされている障害で、大きく4つに分類されます。また、以下の図のように、2つ以上の特性を併せ持っている場合もあります。

家庭教師のあすなろでは、発達障害のあるお子さんの特性に応じて、適切な指導を行なえるようサポートしています。

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害に含まれる分類):
知的な遅れを伴わない自閉症の分類。コミュニケーションや興味に大きな偏りがみられます。言葉の遅れは見られません。
学習障害(LD):
全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のいずれかが極端に困難です。
軽度発達遅延・精神遅滞:
言葉の発達に遅れが見られたり、物事を理解することが難しい。軽度発達遅延はおおむねIQ50~70を指します。
注意欠陥・多動性障害(AD/HD):
不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(我慢できない)などを特徴とする行動が、幼少期から見られます。

発達障害のお子さんの教え方についてよくあるご質問

発達障害のお子さんの教え方でよくお問い合わせいただくご質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。 その他、疑問や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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