「この文章を読んでどう思いましたか?」「筆者の考えを読んであなたはどんな意見を持ちましたか」学校の授業で先生からこのような質問をされることもたくさんあると思いますが、皆さんはスムーズに答えられていますか?
どう思ったかを答えるだけならまだ簡単かもしれませんが、自分なりの意見を求められると答えるのも難しいですよね。この記事を書いている大人の私でも、意見を求められると「なんて答えよう…!」という風に頭が真っ白になってしまいます。
そこで今回は、自分の意見を上手く表現するための思考レッスンを紹介していきます。身近な例えを使って分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
=もくじ=
「感想」と「意見」は似ているようで異なる言葉
「意見」と似た表現として挙げられるのが「感想」。根本部分は同じですが、実は意味は大きく異なります。
「感想」は自分との対話
例えば、本を読んで「悲しい結末だった…」と感じること。音楽を聴いたときに、「この曲はテンションが上がるな!」と感じること。
このように、「喜怒哀楽」をもとにして何かを感じたり思ったりすることを「感想」と言います。
感想は自己完結です。そこには明確な理由は必要ありません。
「意見」は相手との対話
一方、「意見」は誰かに伝えることを前提とした考えです。そして、考えを誰かに伝えるためには理由が必要になってきます。
例えば、「このお店はケーキとてもおいしい」と感じたとき、「なぜおいしいと思ったんだろう」という疑問から「イチゴが大きくて甘かった」「生クリームが甘すぎなくて食べやすかった」など、ケーキがおいしいと思った理由を見つける。
この「感想」から「そう感じた理由」までを組み合わせ、それを誰かに伝えることで「意見」になるのです。
「感想」を「意見」に変える思考レッスンを紹介♪
ここまでは「感想」と「意見」の違いと、「感想」に理由を付けることで「意見」になることをお伝えしてきました。
意見、と言われるとどうしても難しく感じてしまいますが、感想に理由を付ければいい、と思えば少し簡単に思えてきませんか?「私にもできる気がしてきた…!」と思ってもらえていたら嬉しいです。
さて、ここからは実際に「感想」を「意見」に変えるための思考法について紹介していきます。皆さんが一度は食べたことのある、「たべっこどうぶつビスケット」を例に、相手に「食べたい!」と思ってもらえるような意見を一緒に作っていきましょう!
STEP①.自分の感想を見つける
「たべっこどうぶつ ビスケット」を見て、何を感じますか? もしくは、食べたとき何を感じますか?
この感じ方は人それぞれで正解はありません。「おいしい!」と思う人もいれば、「見た目が可愛い!」って思う人もいるでしょう。まずは、自分が何を感じたのかを見つけましょう。
例:「このたべっこどうぶつビスケットは、とてもおいしいです。」
STEP②.なんでそう思ったのか?を自分に聞いてみる
次は、自分がなぜそう思ったのか、その理由を探してみましょう。
例えば、「おいしい!」と思ったのなら、なぜおいしいと思ったのか、その理由を考えてみましょう。「甘いから」「サクサクしてるから」「バターのいい匂いがするから」「食べやすいから」など、様々な理由が出てくるのではないでしょうか。
例:「甘くて食べやすいし、口の中のサクサク感がクセになるからです。」
STEP③.感想と理由を最強の言葉で繋げて「意見」に変える
STEP①で感想を、STEP②でそう思った理由を考えてみました。あとはその「感想」と「理由」を繋げるだけです。ここでポイント。「感想」と「理由」をつなげる最強の言葉、「なぜなら」を活用してみましょう。
「なぜなら」は「接続詞」の一つで、最初に伝えた情報の理由を伝える時によく使われます。大人になると使う場面も増えますので、今のうちに使い方をマスターしましょう!
※「なぜなら」で文章を始めた場合、文末は「~からです」でまとめましょう!
例:「このたべっこどうぶつビスケットは、とてもおいしいです。なぜなら、甘くて食べやすいし、口の中のサクサク感がクセになるからです。」
まとめ
いかがでしょうか、今回は自分の意見を作る思考レッスンを紹介しました!
まずは、好きなお菓子や音楽など、身近なものから「なんで好きなんだろう?」と理由を探す練習をしてみてください。その小さな積み重ねが、学校の授業や友達との会話で、自信を持って自分の考えを伝える力になるでしょう。
自分の感想を持ち、そう思った理由を見つける、この思考の流れは大人になってからもきっと役に立ちます。ぜひ、今日からチャレンジしてみてください。
家庭教師のあすなろは、お子さん一人ひとりに合う勉強のやり方から教える家庭教師です。1日たったの15分からできる予習・復習方法や学習習慣を身につける方法まで、専門のスタッフがお伝えしています。無料の体験授業も実施していますので、「うちの子に合うやり方って、どんなのだろう?」とご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!