高校で日本史が必要な人といえばほとんどが文系だと思います。その中でも私立の入試で使う人や大学入学共通テストでだけ必要な人など、どれくらい重要なのかは人それぞれでしょう。
しかし、文系ならば日本史の定期テストを受けるはずですよね。普段から勉強していないと、テスト前に大量の暗記をしなくてはならない状況になり、焦っている方も多いですよね。
また、受験に日本史を使う人は、「膨大な量の暗記」かつ「長期的な記憶」が必要ですよね。今回はそんな日本史の勉強法について解説していきたいと思います。
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日本史の苦手な人
定期テストを甘く見ている
学校の定期テストの多くは入試問題に比べればかなり簡単です。しかし、この定期テストは日本史の受験勉強において大きな効果を持っています。日本史は受験前にまとめて暗記しようとすると、膨大な時間が必要になってしまい、他の科目の時間を取ってしまいます。そのようなことを避けるためにも学校の定期テストを復習に使って、基本的なところは完璧にしておくことが理想ですね。
苦手な人がいきなり教科書を理解・暗記しようとする
日本史が苦手な人でよくあるのが、最初から教科書を読んで理解しようとすることです。さらに、人物名や用語の暗記も同時に行おうとする方も多いです。
たしかに教科書には、重要な用語、人物名、年号などが順序立てて載っていますが、そんなに簡単に全てを覚えられるほど甘くはありません。日本史の苦手な人はまず歴史の流れから理解するべきなのです。
資料集を使わない
日本史が苦手だという人の多くは勉強に資料集を使っていません。教科書は活字がメインですが、資料集は絵や写真が多く載っています。字がメインの教科書だけで勉強するよりも資料集の絵や写真を使って勉強することで頭の中でイメージしやすくなります。すると、文字ではなく映像・画像で暗記できるため、暗記のスピードもクオリティーも高まりますよ!
また、資料集には教科書によりも詳しい解説が載っているため、教科書だけで勉強するよりも理解が深まります。ただし、資料集だけで勉強するのは難しいので、教科書と一緒に使う必要があります。
日本史の勉強法
まずは流れを理解する
日本史の勉強の第一段階は歴史の流れを理解することです。歴史の流れを理解するのにおすすめなのが「歴史マンガを読むこと」です。歴史マンガは幅広い範囲の歴史の流れを理解しやすいです。なぜなら、活字の教科書を読んで理解するよりも、親しみがあって読みやすいマンガの方が理解しやすく、ストーリー性も高いため、頭の中で整理しやすいからです。
あらかじめマンガで大まかな歴史の流れを理解しておくと、複雑な問題に出会った時も、問題のイメージがしやすくなります。歴史の流れをつかむ段階では、用語や人物名を覚えるよりもストーリーをしっかりと理解することが大切です。
流れをつかんだら教科書
歴史の流れをひと通り掴むと、教科書を読んだときに頭の中でイメージをしながら読み進めていくことができます。先程は歴史マンガをおすすめしましたが、勉強の中心はもちろん教科書です。日本史の教科書は重要な内容がコンパクトにまとめられているため、テスト勉強に最適です。
歴史マンガで大まかな流れをつかんだ後に、教科書を読んで細かい流れや用語の暗記をしていく必要があります。この時に教科書を読んでも分からないことがあったりしたら資料集を読むのが有効です。このように、流れをつかむ→教科書→資料集の順番で、教科書の内容を深めていくことが大切です。
演習で分からないところを復習
日本史の流れを理解して、教科書や資料集で知識をつけた後は「演習」に取り組んでいく必要があります。
演習でしなければならないことは
- 問題形式、パターンの理解
- 分からなかったところの知識の復習
です。
このように順序を守って日本史の勉強を進めていくことで解けない問題は確実に減り、高得点をキープできるようになります。
受験までの日本史
膨大な範囲
受験で日本史を使う場合、膨大な範囲の暗記が必要になってきますよね。この膨大な範囲を念仏のように覚えていると、かなりの時間がかかってしまいます。受験は日本史だけを勉強していればいいわけではないので、日本史をなるべく短い時間で効率よく勉強する必要があります。
そのためには、念仏のように覚えるのではなく、日本史は物語のようにストーリーや登場人物を楽しみながら覚えていけると頭に入りやすくていいですよね。そうすれば、受験に適した長期的な記憶の定着も期待できます。
早めから受験を意識
日本史は新しい内容をどんどん覚えていく一方で過去に覚えたところを忘れていってしまいます。授業では、古い時代から新しい時代へと一方通行に勉強していくため、復習は自分でしなければいけません。入試ではかなり幅広い範囲から出題され、さらに英語や数学のように基礎→応用という勉強の流れがないため、他の科目と勉強方法が違います。そのため、受験に日本史を使う人は早めから入試を意識した勉強をすることをおすすめします。
近現代史と復習のバランス
日本史の中でも近現代史は、暗記方法が少し特殊です。他の時代に比べて、暗記すべき出来事の頻度が高いです。1年で歴史的な動きがあります。そのため、より細かく知識を整理しながら勉強していかないと、いつの話なのか分からなくなってしまいますよ!
とはいえ、新しく習った近現代ばかりを復習していたら、以前習った範囲で得点できなくなってしまいます。これが、定期テストと受験対策の大きな違いです。受験対策では、バランスに注意しながら勉強してください。
順序をしっかり守って効率のいい勉強を
今回書いたように日本史の勉強は他の科目のように「基礎→応用」という流れとは違います。歴史マンガなどで歴史の流れをつかみ、教科書で用語、人物、年号などを覚え、資料集を使って足りない部分を補う。その後演習をし、復習をする、という順序で勉強すると効率が良いです。
ポイントはまずはじめにマンガなどを使って流れをつかみ、教科書を読んだときにイメージしやすくすることです。教科書の活字ばかりを読んで暗記していては、膨大な時間が必要になってしまうのでマンガや資料集の絵や写真を活用して、イメージしやすくすることで効率を上げていきたいですね。