こんにちは。
ゴールデンウィークが終わり、いよいよ定期テストが始まりますね。
以前紹介した、【中学生・高校生必見!】中間テストで高得点を目指す!効率の良い勉強法の紹介 の中で、中間テスト対策として自分に合う暗記方法を見つけよう、とお話ししたと思います。
しかし、せっかく暗記できても、長期的に覚えることができない…そう悩むお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、暗記したものを長期的に覚えるための記憶力トレーニングについて紹介します。
どれも簡単な方法なので、ぜひ実践してみてください!
記憶力とは?暗記力との違いについて
人間の認知機能の一つである「記憶力」
「記憶力」とは、物事を記憶し、覚えておくための能力を指します。
似た言葉に「暗記力」がありますが、これは記憶力と意味が異なります。
「暗記力」は、書かれてあるものを何も見ずとも言えるように覚えるための能力で、簡単に違いを説明すると、「暗記力」はインプット能力、「記憶力」はインプット能力+長期的に覚える能力です。
「暗記力」が高くても、暗記した情報を長期保存する「記憶力」が低ければ、定期テストや受験勉強でもなかなか成績が上がらないでしょう。
後ほど「記憶力」を上げるためのトレーニングを紹介しますので、是非挑戦してみてください。
記憶の種類とは?
記憶には、短い時間に「7±2」程度の情報を保持する「短期記憶」と、長期的に情報を保持する「長期記憶」、五感から得た情報を保持する「感覚記憶」の3種類あります。
短期記憶は、現在行っている物事の情報を処理し、日常生活を円滑に過ごすためのサポートを行ってくれます。私たちが生活する上で欠かせない存在です。
長期記憶は、さらに「意味記憶」と「エピソード記憶」の2つに分類されます。
「意味記憶」は自己学習で得た記憶、「エピソード記憶」は実体験によって生まれる記憶のことを指し、これらの長期記憶に入った情報は半永久的に保持されるため、記憶から消えてしまうことがないと言われています。
感覚記憶は、感覚器官から情報を得ますが、それを記憶するのはほんのわずかです。
学習した情報を上手く保持するには、この「短期記憶」を「長期記憶」を変換することが大切なのです。
記憶力を上げるトレーニング
①チャンキング法
1つ目はチャンキング法を紹介します。
チャンキング法は沢山の情報を細かく分割し覚えやすくする方法で、短期記憶を鍛えます。
例えば、以下の文字列があったとします。
【O,N,E,F,I,V,E,E,I,G,H,T】
ぱっと見では、この文字列が何かわからないと思いますが、これをチャンキング法に置き換えると、
【ONE / FIVE / EIGHT】
のように、意味を持った3つのかたまりへ変換されます。上の文字列に比べて格段に覚えやすくなったのではないでしょうか。
これがチャンキング方法で、歴史の年号語呂合わせや英語のスラッシュリーディングもこれに当てはまります。
②イメージ記憶
2つ目はイメージ変換による記憶力トレーニングで、長期記憶を鍛えます。
覚えたいものを自由にイメージし、それを記憶に定着させます。
例えば、以下の内容を覚えたいとします。
【猫、オムライス、麦わら帽子】
イメージ記憶のコツは、とにかくインパクト。
猫がいて、オムライスがあって、麦わら帽子が近くに落ちてて…のようなイメージではなかなか頭に入りにくいです。
「麦わら帽子をかぶった猫がオムライスを作っている」と変換すれば、一見あり得ない光景ですが、なかなかインパクトがあり頭に入りやすくなるのではないでしょうか。
思い付きで大丈夫なので、現実味のないユニークなイメージをしてみましょう。
③繰り返しインプット
3つ目は繰り返しインプットで、短期記憶を長期記憶へ変換する原始的なトレーニングです。
記憶の種類で説明した通り、短期記憶で覚えた情報はしばらくすると忘れてしまいます。
そのため、情報を長期記憶へ変換するには、一度で覚えるのではなく、何度も繰り返し暗記して脳に「この情報は大事だ」と思い込ませる必要があります。
繰り返しインプットをするなら、就寝前か午前中がおすすめです。
寝ている間、私たちの脳は一日の情報や記憶を整理し、必要な情報を定着させる作業を行っています。
そのため就寝前にインプットをして、朝起きてから前日に暗記したものを復習すると、効率的に記憶に残すことができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
記憶には3種類あり、それを上手く使いこなすことが大切です。
ここで紹介したトレーニング以外にも様々な記憶力アップトレーニングがありますので、ぜひ自分に合った方法で記憶力アップを目指してみてください!
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