「内申をあと△点上げれば○○高校に届きそう!」「数学・理科の内申はいいんだけど、あとがダメなんだよな…」
という会話が受験生の間で繰り広げられているかは分かりませんが、入試に近づくほどよく聞くようになる言葉に「内申点」があります。入試で重要だという事は知っているけど、実際どれくらい影響するんだろう…と思ったことはありませんか?
また、まだそこまで入試について調べていない人であれば、内申点という言葉について知らない人もいるかもしれません。そこで、今回は内申点とは何か、0から解説していきたいと思います!
=もくじ=
内申点とは…?
そもそも内申点とは何か、といいますと、「学校での定期テスト・授業態度などを総合的に数値化した点数」です。すなわち、「どれだけ勉強を理解しているか」+「どれだけ積極的に勉強しているか」を点数にしたものになります。
副教科が意外と重要!
内申点は、国・数・理・社・英の「5教科」と、「技術・家庭」、「音楽」、「美術」、「保健・体育」の「副教科」と呼ばれる4教科を含めた、計9科目が対象となります。それぞれの教科の点数が1~5点となっている場合が多いので、最高点は45点となります。
この配点基準を見ると、9教科のうち4教科はいわゆる「副教科」なので、約44%もあります。なので、5教科以外の勉強も侮ることが出来ません。
では、この内申点って、具体的に何の要素から決められているのでしょうか。
内申点を決める3つのポイント
1.テスト
何といっても、定期テスト・小テストの成績は重要です。定期テストの勉強をすることが内申点で高得点を取る為の近道です。
2.課題
授業の後に宿題が出されると思いますが、これも結構重要です。宿題の問題の正誤はそこまで問われないと思いますが、きちんと期限までに提出されているかは厳しく見られています。テストが満点だったとしても、課題が出せていないと内申点が5でないこともあります。
3.授業態度
意外と見落とされがちなのがここです。授業中の挙手・発表や、グループワークでの積極性などは結構見られています。授業中に居眠りしてしまったり、周りの友達と談笑しているのはもってのほかです。
定期テストの点数が低い人が、定期テストの点数が高い人よりも内申点が高いことがありますが、それは課題や授業態度での評価によるものです。「テストで点取れてるから、授業適当に受けても大丈夫だよね~」と思っている人は考え直した方がいいです!
絶対評価と相対評価
テストに関わらず、あるものを点数評価するには2種類あり、絶対的な基準によって決定される「絶対評価」と、他人との比較で決まる「相対評価」があります。内申点の場合、昔は相対評価で決められていたようですが、最近は絶対評価で決められていることが主流のようです。従って、内申点を上げたい時は、周りの人は気にせず、テストの点数をとにかく上げることに集中しましょう!
内申点の重みは自治体によって異なる
入試での内申点の扱われ方は都道府県によって異なります。具体的には、
- 試験の点数と内申点の配点比率
- 1~3年の評定の内申点としての使われ方
などが変わってきます。例えば2020年度大阪府全日制普通科入試の例を挙げてみますと、
試験:内申点 = 1:1
内申点の決め方…1年生時の評定×2+2年生時の評定×2+3年生時の評定×6
となっています。
試験と内申点の比率が半々である所が大半ですが、受ける科や枠によってその比率は変わるところもあるかもしれません。
内申点については、都道府県でかなり異なりますので、受験する高校のある都道府県の点数を調べてみてください(「都道府県名 高校受験 配点」でネット検索すると調べることが出来ます)。
まとめ
試験と同様に重要な内申点について、概要を説明しました。
高校入試のうち、試験は当日で決まるものに対し、内申は中学校生活の中で決定されるものです。
筆者の体験談ですが、第一志望高校の入試の平均点数自体はなんとかクリアできそうだったものの、内申点が大きく及ばず、入試4ヶ月前に志望校を泣く泣く変更した経験があります。5教科の試験はそれなりに勉強して良かったものの、副教科を全く勉強せず、低い内申点だったことが原因でした。
今中学生の方や、中学生のお子さんを持つ親御さんは、このようなことにならないよう、定期テストだけでなく、副教科、授業態度にも気を配りながら日々の学生生活を心がけて行きましょう。