皆さん、日常の会話で「やばい」「すごい」「エモい」などを多用していませんか?
もちろん、感極まったときに「やばい…!」というのは全然OKだと思います。この記事を書いている私も、面白い映画や漫画を読んだ際、「あのシーンマジでやばかった…!」と毎回語彙力を失っています。
ただ、せっかく自分が見つけた「いいもの」を、「やばい」「すごい」「エモい」の一言で終わらせるのは少しもったいない気がしませんか? この魅力を友達や家族に伝えたい、そう思う人も少なくないはずです。
そこで必要なのが、語彙力。今回は、今からできる語彙力トレーニングを8つ紹介していきます。言葉の引き出しを増やして、自分の感じたものを魅力的に表現してみましょう♪
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なぜ「語彙力」は大切なのか?
学力に直結する
言葉の引き出しの少なさは、文章を読み解く力が下がり、結果として学力全体に影響してしまうこともあります。
語彙力が必要なのは国語だけではありません。数学、理科、社会など、どんな教科にも必ず「説明文」がありますし、テスト問題にも文章がつきものです。語彙力が少ないと、説明や問題の意味が理解できず、テストの点数も悪くなってしまうのです。
コミュニケーションを円滑にする
言葉の引き出しが多いと、自分の考えや気持ちをより正確に伝えられます。また、相手が本当に言いたいことをキャッチして、誤解のないスムーズなコミュニケーションができるようにもなります。
一方で、語彙が足りないと、限られた言葉を繰り返すため会話が単調になりがちです。結果、自分の感情を「すごい」「やばい」などの一部の言葉に頼るしかなくなってしまいます。
無理なく語彙力を高めるための8つのアイデア
語彙力をつけるには、言葉を「知る・わかる」というインプットと、それを「使う」というアウトプットを繰り返し行うことが大切です。
ここでは、普段の生活の中ですぐに実践できる、具体的な語彙力トレーニングを8つ紹介します。どれも簡単なトレーニングなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
インプット編
①音読を習慣にする
文章を目で追うだけでなく、声に出して読む「音読」を習慣にしてみましょう。
声に出すことで、文章の流れがスッと頭に入ってくるようになります。慣れてきたら、句読点を意識して音読すると、文章の理解度がグッと上がりますよ。
②少しずつ読書量を増やす
読書量の多いお子さんは、読解力や語彙力が高い傾向があります。
小説や物語だけでなく、伝記や科学の本など、さまざまなジャンルの本に触れることで、多様な言葉に出会い、語彙を自然に増やすことができます。
最初から難しい本を読む必要はなく、自分が興味を持てる短い文章や本から始めて、少しずつ読書量を増やしていくのが効果的です。
③辞書を引く習慣を身につける
分からない言葉、分からないままで放置していませんか? ぜひ、すぐに辞書で調べる習慣をつけましょう。
スマートフォンで検索するのも便利ですが、自分の手で辞書を引くことで、記憶に残りやすいと言われています。その際、その言葉の類義語(似た意味の言葉)や対義語(反対の意味の言葉)も一緒に覚えることで、効率よく語彙を増やせます。
④漢字の学習を通して語彙力を深める
漢字の読み書きだけでなく、それぞれの漢字が持つ音読みと訓読みをしっかり覚えることが重要です。
特に訓読みを理解することで、熟語の意味を推測する力がつき、新しい言葉への理解が深まります。漢字検定などを目標に、ゲーム感覚で学習を進めるのも、語彙力アップに効果的ですよ。
⑤家庭や友達との会話で言葉を意識する
日常生活、特に家庭や友達との会話において、主語と述語を意識して話すことを心がけましょう。
また、「歴史」や「社会」といった抽象的な言葉に出会った際には、大人と一緒にその意味について話し合ったり、分かりやすく説明してもらったりすることで、自然と理解が深まります。
アウトプット編
⑥心に響いた表現を記録する「言葉のストックメモ」を作る
本を読んだり、誰かの話を聞いたりして、「いいな」と感じた言葉やフレーズに出会ったら、手帳やスマートフォンのメモアプリに書き留めてみましょう。
その際、「なぜ心に響いたのか」を簡単にメモすると、より深く言葉を記憶に残すことができます。これらを「マイ語彙辞典」として活用し、後で見返すことで、自ずと表現力を高めることができるでしょう。
(私もこの方法はよく実践していて、最近だと「一竿風月(いっかんふうげつ)」という四字熟語を覚えました!自由にのんびり過ごすことを表す言葉だそうで、こんな生き方に憧れますね…!)
⑦日記やSNSなどで文章を書く機会を増やす
豊かな表現力を身につけるには、「書く」機会を増やすのが一番です。新しい言葉をいきなり会話で使うのは難しくても、まず文章で書いてみることで、言葉を自分のものとして取り入れやすくなります。
日記、ブログ、SNSでの投稿など、書く手段はたくさんあります。いくつかの語句(3~5語)を使って50字程度の短い文章を自分で作る練習も効果的です。
⑧具体的な言葉で表現する練習をする
「すごい」「やばい」「楽しい」など、単調な言葉を使っていませんか? 語彙力を高めるために、意識して具体的な言葉で表現する練習をしましょう。
例えば、「このクッキー、やばい!」ではなく、「このクッキーはバターがたっぷりで、サクサクとした食感がたまらないね!」のように、どんな風に「やばい」のかを詳しく説明することで、より相手に気持ちが伝わるようになります。
まとめ
いかがでしょうか、今回は言葉の引き出しを増やすための語彙力トレーニングをお伝えしました。
語彙力は、残念ながらすぐには身につきません。今回ご紹介したインプットとアウトプットのアイデアを、日々の生活の中で意識的に「習慣化」していくことが大切です。継続的な取り組みを通じて、言葉の引き出しを増やし、より豊かな表現力を身につけていきましょう!
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