近年、中学生の不登校率は増加傾向で、1クラスにつき約2人が不登校だと言われています。
不登校になってしまったお子さんを持つ保護者さまの中には、高校受験は難しいのだろうかと考えてしまう方も多くいらっしゃると思います。
今回は、不登校のお子さんが高校受験を目指す上での学校選びについて紹介していきます。
不登校だからと言って進学をあきらめる必要は全くありません。必ずお子さんの生活スタイルに合った高校があるはずです。
こちらの記事が、お子さんの将来に少しでも役立てば幸いです。
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不登校は高校受験にどう影響するのか?
受験時に作成される内申点(調査書)には、成績だけでなく欠席日数も記載されます。3年間の欠席日数が表記されるのか、中学3年生時の欠席日数が表記されるのかは地域によって変わってくるため、高校受験を検討している場合一度学校に確認してみましょう。
また、公立・私立によって欠席日数の扱いは異なります。
例えば、公立では欠席日数が一定ラインを越えると審議になります。この欠席日数は中学3年間を見るのか中学3年生のときだけを見るのかは、学校によって異なります。また、申告書の提出で欠席日数を不問にしたり場合によっては面接などの選考を考慮してくれる学校もあります。
私立の場合は、一般入試か推薦入試かで変わってきます。推薦入試は、欠席日数の上限が決まっている場合が多いです。一方、一般入試はそこまで内申点を重視していないと言われており、学食試験次第で合格できる可能性は十分にあります。
不登校でも高校受験はできる!
高校受験で注視される、内申点。内申点はお子さんの中学校生活の頑張りを評価してくれるもので、学年ごとの成績を記載しています。しかし、学校になかなか行けていないお子さんだと、内申点はかなり不安ですよね。テストを受けていないし欠席日数も多いから、高校受験できないのかな…そう思ってしまうかもしれません。
しかし、内申点を重視しない学校も多く存在します。不登校で欠席日数が多くても、当日の学力試験でいい点を取れれば合格できる可能性ももちろんあります。
不登校のお子さんの高校の選択肢
全日制高校
心機一転、全日制で一から頑張りたい、そう思うお子さんもいると思います。
高校によっては、不登校だったお子さんなどを積極的に受け入れて、学習サポートしてくれるところも多くあります。是非インターネットなどで探してみてください。
定時制高校
定時制高校は学べる時間帯を自分で選ぶことができます。
昔の定時制高校のイメージとしては、「夕方から夜に学習する」ものでしたが、最近では「午前」「午後」「夜間」とそれぞれの時間帯で分けられている学校も多いです。
基本的に毎日登校ですが、1日の授業時間は短いため、中学生の時に不登校だったお子さんも通いやすいでしょう。
通信制高校
通信制高校は、毎日通学する必要のない高校で、レポートやテストを郵送やパソコンで行うことで高卒資格を取ることができます。自分のペースで学習計画を立てられるのが特徴です
働きながら高卒資格取得を目指すお子さんや何らかの事情で高校に行けなくなったお子さん、不登校により全日制の高校に通えないお子さんなど、様々なお子さんが通っています。
不登校のお子さんのためのスクール
エンカレッジスクール、クリエイティブスクール、チャレンジスクールと呼ばれる、不登校のお子さんにうってつけの学校があります。これらのスクールは、不登校や学力の面で十分な力を出せなかった子どもたちに対して、基礎学力やキャリア教育を図ります。内申点の提出と学力試験が不要なところは、不登校のお子さんにとって最大の魅力点でしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、不登校のお子さんが高校受験を目指す上での学校選びについて紹介しました。
最近は全日制のほかにも様々な特色を持った高校があるため、学校の選択肢は幅広いです。
不登校になってしまっても高校受験はできます。お子さんの生活スタイルに合った学校を探すことが大切です。
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