大学受験の英語でも英語のことわざはよく出てきます。英語のことわざには、直訳すると日本のことわざと同じになる分かりやすいものと、直訳からは分かりづらいものがあります。今回はそれぞれの有名なことわざをいくつか紹介していきたいと思います。
あすなろには、毎日たくさんのお悩みやご質問が寄せられます。
この記事は英語の教科書に基づいて高校生のつまずきやすい単元の解説を行っています。
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
英文からも分かることわざ
英語からでも分かりやすいことわざは英文を見れば気付くことができると思います。なので丸暗記しなくても確認しておくくらいでいいでしょう。
A good medicine tastes bitter.
「良薬は口に苦し。」
If you run after two hares, you will catch neither.
「二兎を追うものは一兎をも得ず。」
Kill two birds with one stone.
「一石二鳥」
Time is money.
「時は金なり。」
英文からは分かりづらいことわざ
英文からは分かりづらいことわざは、知っていなければ和訳できないので覚えておく必要があります。いくつか有名なものを覚えて、あとは問題で出てきたものをその都度覚えていくようにしましょう。
After a storm comes a calm.
「雨降って地固まる。」
(直訳:嵐の後は凪がくる。)
Birds of a feather flock together.
「類は友を呼ぶ。」
(直訳:同じ羽の鳥は一緒に群がる。)
Do in Rome as the Romans do.
「郷に入れば郷に従え。」
(直訳:ローマにいるならローマ人がするようにふるまいなさい。)
Don’t put off till tomorrow what you can do today.
「思い立ったが吉日」
(直訳:今日できることは明日まで延ばすな。)
It is no use crying over spilt milk.
「覆水盆に返らず。」
(直訳:こぼれたミルクを嘆いてもしょうがない。)
Slow and steady wins the race.
「急がば回れ。」
(直訳:ゆっくり着実に進めばレースに勝てる。)
Spare the road and spoil the child.
「かわいい子には旅をさせよ。」
(直訳:鞭を惜しむと子どもはだめになる。)
The early bird catches the worm.
「早起きは三文の徳。」
(直訳:早起きした鳥は虫を捕まえる。)
What is done cannot be undone.
「後悔先に立たず。」
(直訳:してしまったことは元通りにできない。)
例題
日本語のことわざに合うように( )に適当な語を入れましょう。
①急がば回れ
Slow and ( ) wins the race.
②郷に入れば郷に従え
Do in Rome ( ) the Romans do.
③類は友を呼ぶ
Birds of a ( ) flock together.
④一石二鳥
Kill two birds ( ) one stone.
解答
①
steady
②
as
③
feather
④
with
まとめ
今回は英語のことわざをいくつか紹介しました。英語のことわざは直訳から分かるものもありますが、直訳からでは分かりづらいものの方が多いです。なので有名なものはいくつか覚えておくといいでしょう。
また、直訳からでは分かりづらいといっても、直訳と対応する日本のことわざを見てみると、「例え」が違っているだけだったりと言っていることは似たような内容であることが分かります。長文の中で不自然な例えが出てきたりしたときはことわざかもしれないと頭に入れておきましょう。