英語で「強調」をする|高校英語のつまずきやすい単元を徹底解説!

英語には特殊な構文や表現がたくさんあります。今回はその中でも文の中の一部を「強調」する表現について紹介していきたいと思います。


あすなろには、毎日たくさんのお悩みやご質問が寄せられます。
この記事は英語の教科書に基づいて高校生のつまずきやすい単元の解説を行っています。

文部科学省 学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

語句を付け加えることによる強調

まずは、この表現を使えば強調だ、という表現を紹介していきます。強調したい語の前後につけるだけなので難しくはありませんが、知らないと訳せないので強調の表現かもしれないと思い出せるくらいにはしておきましょう。

動詞の強調

動詞を強調したいときには、強調の助動詞の「do」を使います。このdoは助動詞なので動詞の前に置き、後に続く動詞は原形になります。この助動詞doを使うときに一番気をつけなければならないことは、主語の人称によって形が変化することです。主語が三人称単数なら、doesに変化します。また、時制が過去ならdidを使います。


I do want to see that movie.
(私はぜひあの映画が視たい。)

名詞の強調

名詞を強調したいときには、「very」を使って強調することができます。名詞の前において「まさに~」のように名詞を強調します。


He is the very person I was talking of.
(彼はまさに私が話していた人です。)

疑問詞の強調

疑問詞を強調したいときには、「on earth」、「in the world」などを疑問詞の直後に置きます。「一体(全体)」と訳すことが多いです。


Why on earth did the accident happen?
(一体なぜその事故は起こったのですか。)

itを使った強調構文

「強調」するための表現は、語句を付け加えるだけではありません。「強調構文」といって、ある語句を強調するための構文があります。

 It + is + A + that + ~

で「~なのはAだ。」というようにAを強調する文になります。この構文は形式主語の構文と間違えやすいです。見分け方としては、「Aが副詞(副詞句)のときは強調構文」です。しかし、これではわかりづらいと思うので簡単な方法としては、「It is」と「that」をなくしても意味の通る英文ができるかかどうかで見分けられます。意味の通る英文を作ることができれば強調構文、そうでなければ形式主語の構文です。


強調構文
It is the fact that surprised him.
(彼を驚かせたのはその事実だった。)

形式主語の構文
It is a fact that he is my brother.
(彼が私の兄であるというのは事実です。)

上の2つの例文から、it とisとthatをなくすと強調構文の方は「The fact surprised him.」で意味の通る英文ができますが、形式主語の構文の方は意味の通る英文ができません。

例題

次の英文を( )の語句を強調するように書き換えなさい。
①What did you do? (what)
②I love you. (you)

解答


What in the world did you do?
疑問詞を強調するときはin the worldかon earthを使います。


It is you that I love.
強調したいyouを「It is A that + ~」のAの部分に置きます。

まとめ

今回は文中の語句を強調する表現について紹介しました。

・動詞の強調
 助動詞「do」を動詞の前に置く
・名詞の強調
 「very」を強調したい名詞の前に置く
・疑問詞の強調
 「in the world」や「on earth」を疑問詞の後に置く
・強調構文
 「It is A that + ~」で「~はAだ」というAを強調するようになる

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