こんにちは、あすなろスタッフのカワイです。
皆さんは神社へ行ったことがありますか?
きっと、多くの人が行ったことや見たことがあるのではないかと思います。
実際に、日本中に非常に多くの○○寺という場所があります。
また、寺ほど多くはありませんが、十の字が天辺にある建物や、モスクと呼ばれる異国情緒あふれる建物なども、多くの人が見たことがあるのではないでしょうか。
今お話しした建物というのは、どれも「宗教」というものに関する建物なのです。
今回は、そんな意外と身近にある「宗教」とはどんなものがあるのか、そして、人々と宗教の関わりについて解説していきます!
では、今回も頑張っていきましょう!
あすなろには、毎日たくさんのお悩みやご質問が寄せられます。 この記事は地理の教科書の採択を参考に解説を行っています。
=もくじ=
宗教とは?
Wikipediaによると、
人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり 、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである
https://ja.wikipedia.org/wiki/宗教
とあります。
言葉でそれは何かと説明することは大変難しいですが、「人間が簡単に説明することが出来ない事柄や現象について、神や仏といった存在によって解釈したり、それについて信じて崇めることにより、人間の文明と共存してきた存在」ということができ、歴史的にも文化的にも非常に大きな影響を与えてきました。
なので、「宗教とかよく分からない」という人もいると思いますが、日々の生活の中や、日本文化の中にも、宗教による影響を受けたものが沢山あります。
世界宗教
世界には無数の宗教があり、今も昔も多くの人が宗教を信仰しています。
その中でも、特に多くの信者(宗教を崇拝する人)を持つ3つの宗教があります。それは、
- 仏教
- キリスト教
- イスラム教
です。これらの宗教は信者が世界中に国の隔てなくいることから、世界宗教と呼ばれることもあります。
仏教
概要
仏教は、紀元前5世紀ごろにインドの釈迦(シャカ)という人が始めたとされる宗教です。
「人の世は苦で出来ていて、そこから悟りを開くことを目指す…」
という考え方がもとになっていて、そこから様々な信仰形体になって広がっています。
信者の数は4億人です。
主な地域
インドから東側(東南アジア・東アジア)の国々が中心です。
その中でも、東南アジアでは「上座部仏教」が、東アジアでは「大乗仏教」が主に広まっています。(日本は大乗仏教の影響が強いです。)(覚えなくても大丈夫です。)
建造物
仏教では、寺という施設で、修行や崇拝を行います。
日本と仏教の関わり
日本には6世紀ごろに朝鮮半島からもたらされたと言われています。
日本にある寺の数は約8万寺院。コンビニの数は2019年時点で約6万店なので、いかに多いかが分かると思います。
キリスト教
概要
キリスト教は、1世紀初頭に誕生したとされる、イエス・キリストを救世主として信じる宗教です。
「信じる者は救われる」という言葉を聞いたことがある人がいるかもしれませんが、これはキリスト教の教えから来ているものです。
「聖書」を聖典(教えが記された書物)としています。
信者の数は約20億人です。
地域
南北アメリカ大陸の広範囲、ヨーロッパ、アフリカ南部で主に広がっているほか、フィリピンやオセアニアなど東の地域でも広がっています。
キリスト教にもいくつかの宗派があり、
- バチカン(イタリア・ローマの中にある国)を総本山とし、ヨーロッパ・南米等で広がっているカトリック
- 北欧・北米・オセアニアを中心に広がっているプロテスタント
の2つの有名な宗派がある他、ギリシャ正教、東方諸教会、聖公会など様々あります。
建造物
キリスト教の宗派によって様々ですが、上の写真のような「教会」は有名なキリスト教の宗教施設です。
文化
- クリスマス
キリストの誕生日で、キリスト教ではミサや礼拝をして祝います。
- イースター(復活祭)
キリストが処刑されて数日後に復活した事を祝う日です。イースターというと、「タマゴ」をイメージすると思いますが、それは「生命の誕生」の象徴から来ているそうですよ。
イスラム教
概要
7世紀ごろのメッカでムハンマドが天使より神の啓示を受けたことから、これを広めることで始まったのがイスラム教です。あまり知られていないように思いますが、キリスト教の影響を受けているんですよ。
「唯一神を信仰し、最後の預言者の教えに従う」というのがイスラム教の考えで、キリスト教と比較して分かりやすく異なるのは「偶像崇拝禁止(預言者や神などの絵画や聖像の崇拝を禁止)」という点です。(他にも多くの点で異なります。)
教典は「コーラン」「聖書」で、信者は約16億人います。
地域
イスラム教は主に中東地域、アフリカ北部、東南アジアで広がっています。
宗派は2つあり、スンナ派とシーア派があります。大多数を占めるのはスンナ派で、シーア派はイランやイラク、レバノンといった国々で特に信仰されています。
建造物
上の写真は「モスク」とよばれる礼拝堂で、1日5回(3回)礼拝を行います。
建物の内部はキリスト教の教会と異なり、偶像が一切無いのが特徴です。
民族宗教
3大宗教以外にも、特定の国や地域、民族や人種にのみ信仰されている宗教も数多くあります。
その中でも特に有名なものには、
- ヒンドゥー教
- ユダヤ教
があります。
ヒンドゥー教
ヒンドゥー教はインドで広まっている宗教です。信者数は10億人を超えており、信者数だけで言えば仏教を超える大きな宗教です。「カースト制度」や「多くの神がいる」ということを特徴としています。
ユダヤ教
ユダヤ教はユダヤ人の民族宗教です。
ユダヤ教の大きな特徴として、ユダヤ人でないと入信できないという「選民思想」があります。
キリスト教はそのユダヤ教を「全ての人は(ユダヤ人でなくても)救われる」という考えの元誕生した、という経緯があるとされています。
まとめ
宗教は世界中に存在していて、人々の生活に密接にかかわっています。「宗教は怖い」というイメージを持っている人も多いと思いますが、調べてみると色々面白い発見があります。もし今回取り上げた中で、少しでも興味がある部分があれば、(信じる・信じないに関わらず)調べてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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