こんにちは、あすなろスタッフのカワイです。
前回の記事で文字を式に入れる意味は分かっていただけましたか?文字を使うことによって、文字の中に色々な数字を入れることができ、式に幅を持たせることができるのです。
このような便利な文字式ですが、便利なものにはルールがつきもので、文字式にもいくつか守るべきルールがあります。このルールは今後の数学でずっと必要な知識です。
難しいことはないですから、一つ一つ確実に抑えていきましょう!
あすなろには、毎日たくさんのお悩みやご質問が寄せられます。
この記事は数学の教科書に基づいて中学校1年生のつまずきやすい単元の解説を行っています。
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
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文字を含む式のルール
×の記号は省略する
文字を含む式の場合、×(かける)の記号は使われません。
このように、文字が連続した状態でaとbの積を表します。
÷の記号は書かずに、分数の形にする
文字を含む式の場合、÷(割る)の記号は使われません。
このように、分数の形で表します。
1.2.のとおり、文字式では乗法や除法は1つの項としてまとめられます。例は文字のみですが、数字と文字が混ざった場合でも同様に×,÷の記号は用いられないので注意しましょう!
数字は文字の前につける
数字を含む場合は、数字→文字の順番で表記します。
文字を複数含む場合も同様に、文字が後ろです。正しい並びを覚えましょう。
文字はアルファベット順に並べる
複数の文字がある場合、基本的にアルファベット順に書くことになっています。
一部例外もありますが、このように書くようにしましょう。
「1」は省略する
式中にある「1」は答えからは省略します。下のような形になります。答えに文字が無く1だけとなる場合は1を残しておいてくださいね。
「-」は先頭につける
-は項の先頭につけます。-1などの場合は、5.で解説した通りに-だけをつけます。
3から6をまとめると、項の中の順番は、
符号→数字→文字(アルファベット順)
となります。
同じ文字があるときは累乗をつかう
同じ文字が式中に複数あり掛けられているとき、その文字には同じ数字が入るということを示しています。従って、累乗で表します。
分子・分母に不要な()をつけない
式中に()がある場合、項にまとめた後に不要な()をつけてはいけません。
まとめ
いかがでしたか。少し多いですが、一つ一つは簡単なルールばかりです。やっていくうちに癖がついていくはずです!
最後に以下に簡単にまとめておきます。
- ×の記号は省略する
- ÷の記号は書かずに、分数の形にする
- 数字は文字の前につける
- 文字はアルファベット順に並べる
- 「1」は省略する
- 「-」は先頭につける
- 同じ文字があるときは累乗をつかう
- 分子・分母に不要な()をつけない
やってみよう!
問題
次の式を正しい形に書き直せ
- $$x×y=$$
- $$z÷a=$$
- $$a×6×b=$$
- $$g×f×e=$$
- $$3×h×1=$$
- $$2×p×(-2)=$$
- $$s×r×s=$$
- $$3÷(g–d)=$$
答え
- $$xy$$
- $$\frac{z}{a}$$
- $$6ab$$
- $$efg$$
- $$3h$$
- $$-4p$$
- $$rs^{2}$$
- $$\frac{3}{g-d}$$
最後までご覧いただきありがとうございました。
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