こんにちは、家庭教師のあすなろスタッフのカワイです。
世界には、「人種」や「民族」といった、先祖のルーツであったり、文化・言語の違いで多くのグループに分けることが出来ることは知っていましたか?
また、その1つのグループによってできた国や、多くのグループによってできた国など、様々あります。それらの国の区分についても今回解説していきます!
では、今回も楽しんで頑張っていきましょう!
あすなろには、毎日たくさんのお悩みやご質問が寄せられます。 この記事は地理の教科書の採択を参考に中学生のつまずきやすい単元の解説を行っています。
参照元:文部科学省 学習指導要領「生きる力」
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人種とは?
人種とは、肌の色や髪の毛の性質・色等などの特徴で区分したものです。これらの特徴は遺伝によって引き継がれているので、同じ人種同士の子供が突然全く異なる肌の色になったり、髪の毛の性質・色となって生まれてくることはありません(ごく一部を除く)。
人種は世界中で大きく3つに区分することが出来ます。
コーカソイド(白色人種)
コーカソイドは、肌の色が白い、眼の色が青や茶色、髪が金色から黒色まで多岐にわたることが特徴の人種です。
主に、ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに住んでいる人の多くがこれに属します。
ニグロイド(黒色人種)
ニグロイドは、肌の色が黒い、髪が縮れ毛で黒色等様々な特徴がある人種です。
主に、サハラより南のアフリカに住んでいる人の多くがこれに属します。
モンゴロイド(黄色人種)
モンゴロイドは、肌の色が淡黄色や褐色で、黒髪の直毛が主な特徴の人種です。
主に、東アジア、南北アメリカ、太平洋の国々に住んでいる人の多くがこれに属します。
日本人の多くはこのモンゴロイドに属しています。
民族とは?
民族とは、言語や宗教、土地などを伝統的・血縁的に共有するグループです。簡単に言うと、血筋や文化や言葉が同じ人々の集まり、ということです。
世界には多くの宗教がありますが、これもその民族によって固有のものがあったりします。
ちなみに、「日本人」は日本列島に住んでいた祖先からの繋がりによる民族ですね。他の民族がルーツの日本人もいますが、今のところは主に日本民族が住んでいる国が日本であると言えます。
ヨーロッパの民族
世界の民族の中でも、ヨーロッパの民族は主に3つあり、ラテン系、ゲルマン系、スラブ系です。
ラテン系
- イタリア
- スペイン
- ポルトガル
等の南ヨーロッパに主に分布していて、これらの国の影響を(言語・文化的に)強く受けた南アメリカの国々の多くもラテン系に含まれる場合があります。これらの国の人々の多くは、キリスト教の中の「カトリック」を信仰している人が多いです。
ゲルマン系
- ドイツ
- イギリス
- ノルウェー
などの、北ヨーロッパを中心とした国家に主に分布しています。これらの国の人々の多くは、キリスト教の中の「プロテスタント」を信仰している人が多いです。
スラブ系
- ロシア
- ウクライナ
- ポルトガル
などの、東ヨーロッパを中心とした国家に主に分布しています。これらの国の人々の多くは、キリスト教の中の「正教会」を信仰している人が多いです。
単一民族国家と多民族国家
さきほど「日本民族は日本に住んでいる」と説明しましたが、日本人のように主に1つの民族によって形成された国を単一民族国家、多くの民族によって形成された国を多民族国家といいます。
単一民族国家の例としては、
- 日本
- 中国
- 韓国
- イスラエル
などがあります。これらの国は、「同じ言語」「同じ宗教」「同じ人種」に人が圧倒的大多数を占めています。しかし、これらのどの国にも、他の民族がいるため、完全に1つの民族による国家は存在しません。
さて、このような単一民族国家は世界でも小数であり、多くの国は多民族国家です。
多民族国家の種類
多民族国家の成り立ちによって、いくつかの分類がされます。
- モザイク国家 多くの民族が元来ひしめき合って、圧倒的多数の民族がいない国です。
- インド
- インドネシア
- 移民国家 様々な国から移ってきた人々によって成立した国です。
- アメリカ合衆国
- ブラジル
- 植民地時代の影響よる多民族国家
アフリカ諸国の多くは、19〜20世紀の植民地時代に地理的要因で引かれた境界線によって、同じ民族が分断され、そのような複数の民族が集まって結果的に成立した国が多く存在します。
言語
日本人は「日本語」を使っているように、他の国では民族によって様々な言語を使っています。
母国語・公用語
母国語、公用語という言葉があります。これらの意味は、
母国語:出身地の言語
公用語;ある特定の地域・国で公式的に決められた言語
という意味です。公用語は国によっていくつか定められているところがあり、例えば、スイスでは、ドイツ語、フランス語、ロマンシュ語、イタリア語の4つが定められています。
ちなみに、日本は公用語を定めていませんが、実質的に日本語が公用語となっていますね。
まとめ
人種や民族、それらによってまとまった国や、いくつかの集団が存在する国、使われる言葉の種類について解説していきました。
今回紹介した民族以外にも、少数民族を含めて世界に無数とあります。このような、自分の知らない様々な文化を持った人々について調べてみることは、とても興味深いですよね!
もし今回の内容で気になる部分があれば、先生に聞いてみたり、自分で調べてみて下さい!
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