付帯状況の「with」|高校英語のつまずきやすい単元を徹底解説!

「with」はほかの一般的な前置詞とは違った性質を持っています。一般の前置詞の後ろには、名詞が目的語として続くだけですが、withの後ろには目的語だけでなく、その目的語の動作や状態を表す補語も目的語の後ろに続く場合があります。このwithは「付帯状況のwith」と呼ばれます。今回はこの付帯状況のwithについて解説していきたいと思います。


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この記事は英語の教科書に基づいて高校生のつまずきやすい単元の解説を行っています。

文部科学省 学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

付帯状況の「with」を使った形

付帯状況というのは、「同時に起こっている」状況です。具体的には「足を組みながら、テレビを見る」というように「~しながら」というのが付帯状況です。まずはwithを使って付帯状況を表す基本的な形を紹介すると、

 with + O + C

で「OがCの状態で」という意味になります。
このときに気を付けなくてはいけないポイントは

・Oは目的語なのでここにくる名詞は目的格
・OとCにはS(主語)とV(述語)の関係がある
・Cにくる語は形容詞、分詞、副詞、前置詞+名詞など

というポイントがあります。
例としては、

He was watching TV with his legs crossed.
(彼は、足を組みながらテレビを見ていた。)

という文があります。「~しながら」と訳すことからも、withの前の動作とwithの後の動作は同時に行われていることが分かりますね。

「with」の後ろのOとCの関係

付帯状況のwithのOとCには主語と述語の関係があります。このCに分詞がくる場合は現在分詞か過去分詞かを気をつけなければいけません。

 with + O + C

のCの部分が~ing形のときはOとCが「能動関係」、Cの部分が過去分詞のときはOとCが「受動関係」で訳します。


She came along with his dog following him.
(彼は犬を連れてやってきた。)

He stood in front of us with his arms folded.
(彼は腕を組んで私たちの目に立っていた。)

上の例文の「his dog」は「付き従う」のであって「付き従われる」わけではないので「follow」と能動関係にあります。もう一方の例文の「his arms」は自分から「組む」のではなく「彼」によって「組まれる」ので「fold」とは受動関係になります。このようなwithの後のOとCの関係を考えなければならない問題はよく出題されるので、練習問題を解いてなれるようにしましょう。

・「with + O + ~ing」
  Oが~しながら・したままで

・「with + O + ~ed」
  Oが~されながら

付帯状況の「with」で注意する点

・withの後ろの名詞は主語であると意識する
・和訳するときは意訳をすることが多い

例題

次の日本語に合うように( )の中の語を並び替えて英文を作りなさい。
①彼女は涙を流しながら本を読んでいる。
(reading, running, she, book, tears, a, with, is)
②彼は目を閉じて歌っていた。
(singing, he, with, closed, his, was, eyes)

解答


She is reading a book with tears running.
動作が「涙を流す」と「本を読んでいる」の2つあることを意識し、withの前後に動作が1つずつになるように文章を作りましょう。

He was singing with his eyes closed.

まとめ

今回は付帯状況の「with」の中でも分詞を使う場合について紹介しました。

 with + O + C

で「OがCの状態で」という意味になります。また、付帯状況の「with」を扱うときに気をつけなければいけないのは、

・withの後ろの名詞は主語であると意識する
・和訳するときは意訳をすることが多い
・ひとつの文に動作が2つあることを意識する

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