前回「【完全決定版】効率のいい勉強方法を教えます」という記事で効率のいい勉強方法についてご紹介しました。
その中の一つに勉強に集中できる環境を作るということがありましたね。そこで今回のテーマである「ながら勉強」につながります。この勉強方法は賛否両論あり、「集中できなくなってしまう」という意見もあったり、「音楽を聴きながらの方が集中する」や「ガムを嚙むことで集中力が増す」という意見もあります。
この記事で白黒つけようではないかと、「ながら勉強」に効果はあるのかどうかを検討します。「ながら勉強」の効率アップ方法や注意点にも触れていますので、よく「ながら勉強」をする人はぜひ目を通してみてください。
=もくじ=
「ながら勉強」に効果はあるの?
最初に結論から述べたいと思います。
何か別のことをする「ながら勉強」は、基本的に勉強だけを行うよりも効率が悪くなります!
理由を一緒に考えていきたいと思います。
マルチタスクは効率が悪くなる
これは勉強だけじゃなくてもそうですね。よくいろんなことを要領よくやっているように見える人がいますが、そういう人はシングルタスクの切り替えがうまい人だったりします。
どういうことかというと、結局、一つのことに集中して取り組むことが一番効率よくできるということです。
これは大学の研究で立証されているのですが、人間は、一度に複数の作業を「同時に」は処理できません。マルチタスクはあくまで「いくつかの作業を短時間で切り替えながら並行して行う」ことであり、結果として、ひとつのタスクに全力で集中できなくなってしまうのです。
動画を観ながら、スマホで友人とやりとりしながらなどの「ながら勉強」は、このマルチタスクに該当します。自分では同時にこなせているつもりでも、勉強への集中力は大きく低下している可能性が高いのです。
ながら勉強はやめた方がいいのか
では、「ながら勉強」はやめた方がいいかというと、正直そこまでは思いません。勉強をしないよりは、ながら勉強だったとしても、勉強はするに越したことはないですからね。
「ながら勉強」の良い部分にフォーカスしてみると、大きく二つのメリットがあるのかなと思います。
メリット1:時間を有効に使える
メリットのひとつは「時間の有効活用」です。例えば、お風呂に入りながらや移動しながらといった「ながら勉強」をすれば、より多くの時間、勉強できるようになりますよね。
また、どうしても見たいテレビがある時に、せめてCMの間だけでも単語帳を見るといった「勉強しないよりはマシ」な場面では、非効率的な「ながら勉強」も無駄とは言い切れないでしょう。
メリット2:モチベーションが上がる
もうひとつのメリットは、モチベーションアップなどの効果が期待できることです。どうしても机に向かう気になれない時、好きな動画やラジオをつけて気を紛らわせながら勉強する、といったケースですね。
何かを始めるやる気がわかない時でも、とりあえず着手してしまえば、作業を進めるうちにやる気がわいてくることがあります。これを「作業興奮」と呼びます。
この作業興奮を起こすため、ひとまず勉強に着手するきっかけやモチベーションづくりとして「ながら勉強」を活用する、という手は意外と有効なのです。
「ながら勉強」の上手な活用方法
先ほどもお伝えした通り、「ながら勉強」は完全にダメな勉強方法ではありません。
考えられるケースの中でいい「ながら勉強」か悪い「ながら勉強」かを判断していきましょう。
ケース1:テレビ・動画を見ながら
悪い「ながら勉強」です。
テレビや動画などは視線を奪われるため、勉強の効率を大きく下げてしまうおそれがあります。
また、映像から流れる人の話し声も、集中を邪魔する原因になります。特に文章系の課題に取り組んでいる時は要注意です。
ケース2:飲食しながら
悪い「ながら勉強」です。
口にものが入っていることで、そちらに気を取られやすくなる可能性があります。また、過去には「ガムを噛みながら計算問題を解いた人は、嚙んでいない人より得点が低かった」という実験結果も出ています。
ケース3:音楽を聴きながら
いい「ながら勉強」です。
好きな音楽には気分を盛り上げ、意欲を向上させる効果があります。また、音楽によりまわりの雑音が遮断されるため、勉強に集中しやすくなる人もいるようです。
ケース4:歩きながら
いい「ながら勉強」です。
身体を動かしながら勉強することで脳が活性化し、記憶力や学習能力のアップが期待できると言われています。特に歩きながらの勉強は、移動時間の有効活用にもなり効率的です。
ケース5:においをかぎながら
いい「ながら勉強」です。
香りがきっかけで昔の記憶がよみがえるという「プルースト効果」は、暗記法にも使われています。
記憶は五感と結びつきやすいと言われています。なかでも嗅覚は、五感の中で唯一脳の感情を司る部分に直接繋がっており、情動と関連付けられやすいため、記憶にも残りやすいと考えられているのです。
暗記中に特定の香りをかぐことで、香りとその時勉強した内容が結びついて記憶に残り、香りをきっかけに思い出しやすくなるという効果が期待されています。
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