仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法未来、仮定法現在はどれも同様にIfから文章が始まる仮定法でした。今回はそれらとは少し違う表現の仮定法について紹介していきたいと思います。
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この記事は英語の教科書に基づいて高校生のつまずきやすい単元の解説を行っています。
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
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「wish」を使った仮定法
Ifを使わない仮定法でよく使われるのがwishです。Ifを使った仮定法の文が「もし~だったら、~したのになあ」という文章になるのに対して、wishを使った仮定法は「~だったらいいのになあ」という願望を表す文になります。
wishを使った仮定法過去と仮定法過去完了の例文を紹介します。
例
I wish I were rich.
(お金持ちだったらいいのになあ。)
I wish I had gone to bed early.
(早く寝ればよかったなあ。)
現在の願望は過去形で、過去の願望は過去完了形で表現します。
その他に仮定法でよく使う表現
wishの他にもいくつか頻繁に使われる表現があるので紹介していきたいと思います。
「as if ~ / as though ~」
「あたかも~のように」という意味になります。
例
He acted as if he was my brother.
(彼はまるで私の兄弟のようにふるまった。)
「if only」
「~でさえあったら」という意味になります。
例
If only I had ten more minutes.
(もしもう10分さえあったら。)
「imagine」
「~であったと想像してごらん」という意味の仮定法で使います。
例
Image you were a soccer player.
(あなたがサッカー選手だった想像をしてごらん。)
「suppose」
「~であったと仮定してみようか」という使い方をします。
例
Suppose that you had more money, what will you do?
(もしもっとお金があったと仮定したら、あなたは何をしますか。)
このような英文が仮定法の文であることを見極めるためには、その英文の時制に注意するようにしましょう。
例題
次の日本語に合うように( )内の単語を並び替えて英文を作りなさい。
①彼がここにいてくれればいいのになあ。
(I, were, here, he, wish)
②もし森で熊にあったら、あなたはどうしますか。
(you, what, do , will. woods, a, bear, you, the, in, meet, suppose)
③ケンはまるで君の上司であるかのように振る舞います。
(he, if, Ken, boss, were, your, as, behaves)
解答
①
I wish he were here.
②
Suppose you meet a bear in the woods, what will you do?
このsuppose(that)やsupposing(that)はIfと同じように使うことができます。
③
Ken behaves as if he were your boss.
まとめ
今回はIfを使わない仮定法について紹介しました。代表的なものとしては以下のような表現があります。
S + wish ~
「~だったらいいのになあ」
S + V + as + if ~
「Sはあたかも~のようにVする」
If + only ~
「~でさえあったら」
Image ~
「~であったと想像してごらん」
suppose
ifと同じように使うことができる
このようにIfがなくても仮定法の英文を作ることができます。このような仮定法を見分けるためには後に続く文の時制に注意するようにしましょう。