関係詞には関係代名詞と関係副詞があります。関係代名詞の方が有名ですが関係副詞も会話でも多用される英語らしい表現なのでしっかりと理解しましょう。
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この記事は英語の教科書に基づいて高校生のつまずきやすい単元の解説を行っています。
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
関係副詞の種類
関係副詞とは、副詞と接続詞の役割をする単語のことです。関係代名詞は代名詞と接続詞でしたね。使い方としては関係代名詞とほぼ同じ使い方をします。また、関係副詞も先行詞を説明するはたらきをし、その先行詞によって使う関係副詞が変わってきます。
when
先行詞が時を表す語のときは関係副詞としてwhenを使います。
例
Do you remember the day when the Berlin Wall collapsed?
(ベルリンの壁が崩壊した日を覚えていますか。)
where
先行詞が場所を表す語のときは関係副詞としてwhereを使います。
例
Hawaii is the place where I want to go.
(ハワイは私が行きたい場所です。)
why
先行詞が場所を表す語のときは関係副詞としてwhyを使います。
例
I don’t know the reason why he was late for the class today.
(私は彼が今日授業に遅れた理由を知らない。)
how
先行詞が方法を表す語のときは関係副詞としてhowを使います。しかし、関係副詞としてhowを使う場合は先行詞とともには使われず、どちらかが省略されます。
例
That is how he become a billionaire.
(そのようにして彼は億万長者になりました。)
関係副詞=前置詞+関係代名詞
関係副詞は前置詞+関係代名詞に置き換えることができます。「Hawaii is the place ( ) I want to go.」という穴埋め問題があったらこの( )に入るのはwhereです。なぜwhichではダメなのかというとgoは自動詞で目的語を取るためには前置詞が必要になるからです。「Hawaii is the place where I want to go.」を2文に分けると、「Hawaii is the place」と「I want to go to the place」になりますね。関係代名詞whichでこの2文をつなげないのは、goのあとのtoの役割をwhichでは補えないからです。なので関係代名詞whichを使うためには、この前置詞toを一緒に使わなくてはいけません。
この場合だと、「Hawaii is the place to which I want to go.」というようにすれば、2文をつなげることができます。この時、
「Hawaii is the place where I want to go.」
と
「Hawaii is the place to which I want to go.」
の2文は同じ意味になります。
なので、本来必要である前置詞を補ってあげれば関係代名詞で2文をつなげることができます。この関係代名詞の前に来る前置詞は後ろの文によって違います。
この例からも分かるように関係副詞とは、前置詞+関係代名詞のはたらきをする語で互いに置き換えることができます。ここから、関係代名詞を使うか関係副詞を使うかは、後の文で前置詞が必要かどうかで判断することができます。
例題
次の( )に正しい語を入れなさい。
①This is the place ( ) I was born in.
②Don’t forget the time ( ) we first met.
③Please tell me ( ) you mastered English.
解答
①
which
後の文に必要な前置詞がついているので関係代名詞が( )に入ります。
②
when
we first metの後にはat the timeでatが必要なので( )には関係副詞が入ります。
③
how
方法を表すthe wayが省略された形になっています。
まとめ
今回は関係副詞について解説しました。
・関係副詞は接続詞+副詞のはたらきをする
・関係副詞=前置詞+関係代名詞
主な関係副詞として、
・when
先行詞が「時」
・where
先行詞が「場所」
・why
先行詞が「理由」
・how
先行詞が「方法」
などがあります。